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Eternal World Online ~のんびりVRMMO日誌~   作者: はらみ
第二章 「仲直りのカモミールティー」
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アイスを食べるには肌寒い

今回は会話文が多いです。


ふわふわ。

とっても温かくて、ずっとここにいたいな。



「おい」


「・・・う・・ん」


「起きろー」


「ふにゅう・・・」



なんか声が聞こえる。

まだここに居たいから邪魔しないでよお。

ふわふわした世界にいたいのに、誰かの声がそれを邪魔しようとする。



「起きろー、桜」


「ふみゅ!」



誰かに鼻を摘ままれて、目が覚める。

布団に潜り込んでたら、いつの間にか寝ていたらしい。

そして、どうやら私を起こしたのはお兄ちゃんだった。

なんで私の部屋にいるんだろう。寝ぼけた頭で考えてみるけど、わからない。

何かあったのかな。


「やっと起きたか。相変わらずねぼすけだなあ」


「むう」


「というかお前、勉強するんじゃなかったのか?」


「ちょっと休憩してただけだもん・・・」



一個も勉強してないけど。

実際に見てないんだからばれないはず。

なんだけど、お兄ちゃんは勉強机と私を見てにやにやする。


「へー。ふ~ん」


「何?」


「いや、なんでもない。・・・・よだれでてんぞ」


「え!?」


「嘘」


「もう、お兄ちゃん!!」



慌ててほっぺたをぬぐった私を見て、お兄ちゃんは爆笑する。

なんで嘘つくのよ、もう。

こういうところは変わってない。

お兄ちゃんは本当に意地悪なんだから。



「わるいわるい。・・・桜、買い物に行くぞ」


「いきなり何?」


「母さんが、俺の分の食材ないから買ってこいって」


「・・・お兄ちゃん一人で行けばいいじゃん。私、行く必要ないもん」


「お前も一緒に行こうぜ。好きなアイス買ってやっから」


「行く」



アイス。どんなのにしようかな。高いカップのアイスにするか、安めの棒アイスにするか。

迷うなあ。

夏の定番のさっぱり系のアイスもいいけど、濃厚なお高いアイス。どっちも美味しいんだよね。



「・・・変わってねえなあ」


「何か言った?」


「何でもねえよ。・・・ほら、遅くならないうちに行くぞ」


「わかったよ」



兄に急かされ、家を出る。

外はもう夕暮れの時間だった。

私はどれぐらい寝ちゃってたんだ?今日の夜、寝れるかなあ。

兄と無言で歩いて買いに行く。

さっきまで自然に話せたのに、今は何を話したらいいのかわからない。

ただただ静か。車の音が聞こえるだけ。



「アイス、これにする」


「お前、それ」


「迷ったから、両方にする」


「どれか一つにしろよ・・・。まあ、いいよ。両方買ってやるから」


「やった!」



買ってくれるなら遠慮なくね。

アイスを食べながら帰るにはまだ肌寒い気温だけど、アイスはとても美味しかった。

カップのアイスは、明日以降に食べることにする。

お高いアイスはとっておきだからね。



読んでいただきありがとうございます。

これからものんびり更新で頑張りますので、温かく見守ってください。

よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[一言] 食べられてる予感がバリバリしますね! ...アイス食べてる効果音じゃないですよ?
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