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Never Island  作者: 阿久津ゆう
 6章 Episode of Another Japan~悲しみの亡国もう一つの結末へ
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94話 「メッセンジャー」

 この施設に滞在し始めてから1週間近くがたった。理人は焦りを見せ始めた。


 「月見さん物資の搬入はまだ終わらないんですか?島の防衛システムの要であるシールドにも限界があるんです」


 「あなたたちが乗ってきたエアーダガールの装甲をいま強化しているのこれが終わればA級ブリザードにも耐えることができるわ。あとすこしでそれが終わるの」


この施設にとどまり続けること数日、島の防衛システムにもかなり負荷がかかっているはずだ。ましてやいずれはタイムリミットが来る。


 「月見さん時間がないんだ装甲の強化を途中で中断し無理矢理にでも日本に上陸しないと間に合わなくなる」


 「何を言ってるの!!!あちらの国が今どうなっているのかもわからないのよ?ましてや帰路はどうするつもりなの?!食料すらまだちゃんと中に入れられてないのよ?」


 「装甲の強化と食料の問題はあとどれくらいで解決できますか?」


 「あと三日あと三日あれば」

あと三日という時間がとてつもなく長く感じる理人。


 無理もない島を守るしシールドのエネルギーには限界がある。エネルギーの源であるアニマが尽きればシールドは消滅し強烈な寒波とA級ブリザードが島に直接直撃することになる。

 彼の頭の中に「滅亡」という最悪の二文字が頭に浮かんだ


 爺ちゃん、婆ちゃん俺はどうしたら。二人だったらどうするのだろうか


ずっしーーーーん!!!!!


 突如として施設全体に大きな地響きが振動して唸り声のような音が鳴り響く

「隊長!!!A級ブリザードが迫ってきています!!!今あるエネルギーだけでは到底シールドを維持することができません!!!」


 「到達予定時刻は?」


 「今からあと30分弱です」


 「仕方ないわね...こうなっては.......」


 「どうするんですか?..月見さん」


 「なんとかしてエアーダガールの装甲を強化を80パーセントまではやって見せるは積み込む食糧だけは何とかしてすべて詰め込んで見せる。ただしちょっと荒っぽい詰め込み方になるからそこんとこは勘弁してね」


 「あなた達はどうするんですか?このままここにいては.....」


 「私たちはここに残り限界まで島のために盾になるわ......こうするしかないもの」


 「お....お母さん」


 「隆太しっかりするんだよラピズを頼んだよ」


 「二人とも早くエアーダガールに乗って!!他のみんなはすでに中で待機しているから!!!」


 「ポルコ!!!あんたは彼らと一緒に行動を共にして!!!」

月見はポルコに無線機のようなものと封筒を手渡す


 「こ...これは...」


 「万が一の時は頼むわよ」


 「わ...わかりました」


 理人一行はエアーダガールに乗りいつでも動けるように準備する


 「全員乗ったか?」

理人は車内を走り回り全員乗り込んでいるか確認するが....


 隆太とラピズがまだ乗っていない!!


 「何ですって?!二人がまだ乗ってないですって?」

理人とミディールは施設内に戻り団員の人たちと協力し二人を探し回る


 二人には幸せになってほしいこれは母としての感情か?一人の人としてかなんか不思議な感覚になる。

仕方がないか?血はつながっていなくとも兄と妹なのだから。


 それでも私は願う二人の幸せを


 二人は探し回る母親を自分たちの幸せを願ってくれるあの人を

そして二人は....


 「俺たちはやはりここに残るべきだ母さんを置いてはいけない」

彼らは決断する母と施設に残り島のために盾となることを


 「あんたたちまだこんなところにいたの!!!!」


 「母さん!!」

 「お母さん!!」


 「何してるの!!はやくエアーダガールに乗りなさい!!」


 「でも!!」


 「ラピズを守る!!!それが私たちの約束でしょ!!」

ウィィィーーン!!!!ウィィィーーン!!!!


 施設内にけたたましく警報が鳴り響く


 「月見さん!!隆太!!ラピズ!!!」

理人は三人を見つけ駆け寄る


 「もう時間がないブリザードがすぐ近くまで迫ってる!!」


 「二人をお願い!!!」


 「わかった!!!二人を連れて必ず島に帰ると約束する」

このブリザードだけでもなんとしてでも耐えて見せるわ........


 「エアーダガールがいま止まっている付近に大きな洞穴があるその洞穴の中を先に進むと日本海にでるわ、あとはそのまま先にまっすぐ行けば日本に上陸できるはず!!」


 「だめだ!!お母さんをおいてはいけない!!」


 「お願いだから行ってちょうだい......」

彼女はわかっていたもはやこの施設は今回のブリザードの直撃に耐えることができないことを


 「ごめんね...わたしはここで...」


 「くずくずするな行くぞ!!!」

理人とミディールは二人を無理やりにでも押して連れていく


  例え...二度と二人に会えなくなってしまったとしても...その手を離すことになってしまっても

 「私のかわいい子ども達...」


 二度とそのぬくもりを感じることができなくなったとしても


 「二人が幸せそうで本当に良かった...」

 みんな...隆太を...ラピズを....




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現実世界〔恋愛〕
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