見舞い
駿の担任教師の古賀は駿が実際に倒れた様子を駿の母に尋ねるが自室で倒れたという事実を聞いて違和感を覚え困惑していた。駿と同じ5班は駿がいなくなったことであらゆる予定の変更を余儀なくされており、予定について話あっていた。
その頃入院して病室で過ごしていた駿の元に母が見舞いに来て、駿に声をかける。
「来たわよ駿」
「母さん、明後日にはもう退院するんだし、無理に来なくても良かったんじゃないか」
「何言ってんのよ、入院する時は急でいろいろ用意できなかったからあと1日分の着替えだけ持ってこようと思ったのよ」
「そうか……」
駿は2日後に退院が決まったものの、週明けまでは自宅静養する事になっており、再登校するのは来週以降になることが決まったのだ。
「あ、そうだ今日あんたの担任の古賀先生から電話があったわよ」
「古賀先生が⁉何か言っていたのか?」
「何かね最近空手の練習をしてそのオーバーワークで倒れたかもしれないって別の生徒さんに聞いたらしくて母さんに尋ねてきたの」
「空手の練習!あ、高史か、そんな事言ったの、あいつまだ俺が空手の練習を再開したと思っているのか」
空手の練習の話を聞いて駿はすぐに高史からの発言だと察して少し呟くが、更に母より古賀との会話内容が伝えられた。
「一応先生には部屋で倒れたと言ったし、多分これで運動とは関係ないと思ってくれるんじゃないかしら。あ、そうそうなんか校外学習の補修があるらしいから」
「補修か、まあ放課後に少し課題をやるくらいだろうし、そんなに大変じゃないだろう」
「でも駿、先生方にお時間を取らすことになるんだから、しっかりやりなさい」
「分かってるよ」
母より補修がある事を聞かされると駿はそこまで大変な事ではないと言うが、教師の時間を取っている事を自覚するよう促される。そして母は帰る事を告げる。
「それじゃあ母さん帰るわね、お父さんは仕事だから明後日は母さんとおじいちゃんで迎えに来るわ」
「え!おじいちゃん!おじいちゃんが来るの?」
「駿が入院した事を伝えたら心配になったからこちらに来るって言ってたわ、母さんは明日パートだからおじいちゃんが明日お見舞いに来てくれるわ」
「まさかおじいちゃんが来るなんて……」
「じゃあね駿」
とりあえず母より数多くの事を聞かされてどっと疲れが出てきた駿、現在は配信も休んでおり、少し退屈な日が続くことを憂いていたのであった。




