表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
283/285

ミアちゃんの枕営業⁉

「ニャーッ! 今日はニーナの部屋にお泊りするニャ! ニーナなら特別に枕してもいいニャ!」


 ミーティング後、ダダダッ! と階段を駆け上がって来たミアさんが枕宣言をした。

 ぶほぉっ! とルルさんお兄ちゃんが吹き出す。


「あはは! ミア、女相手なら枕にならないぜ!」

「ニャッ⁉ レイスター、女の子ニャら腕枕していいニャ?」


 ミアさん……もしかして腕枕の事を「枕」だと思って……。


「くくくっ……! う、腕枕は枕じゃ、ない、ぜ……っ!」

「どういう事ニャ⁉ 枕ニャのに枕じゃニャいニャ⁉」

「ぶはははは! ミア、メシ食ってけよ。それまで俺様が講義してやる」


 魔王様も我慢できずに吹き出す。そしてミアさんは魔王様直々に枕営業について勉強させられた……。私まで聞きたくないよぅ!


「──っつーワケで、俺様はミアに友営以外やるなっつったんだ」

「やっと意味が分かったニャ……。ずっとネフィスは腕枕の達人だと思ってたニャ……」


 ネフィスさんはヒモと趣味枕の達人である。


「まぁ『腕枕営業』っつーのもあるけどよぉ……。んで、アンナん家に泊まったり腕枕するのはいいけど、……ミア、お前襲われんなよ?」


 ……アンナさん達なら新世界を切り開いてもおかしくはない。


「ニャ? アンナ達は女の子ニャ」

「甘いなミア。お前は百合という世界を知らない」

「ゴクリ……ニャ。ど、どういう事ニャ?」

「あのな、女同士でも色々できんだよ。例えば張り型っつーもんがあってよぉ──」


 魔王様が今度は女性同士の営みについて詳しく講義を開始した。

 ……そ、そこまでの世界があったなんて。私の予想の範疇を超えていた……。ミアさんも色々とショックを受けている。


「ハイハイハイッ! ご飯できたわよぉ☆ んもうっ! 魔王様、ミアちゃんを怖がらせるのはそれくらいにしてあげてっ!」

「ミアが自分で身を守るためだ」

「アンナちゃん達はそんなコトしないわよぉっ☆」

「そうニャ!」

「ならいいな」


 魔王様のニヤッと含みのある笑みでこの話は終わった……。




 ご飯を食べ終わったら、ミアさんと一緒にアーニャとメイリアさんも私の部屋に来た。アーニャに至っては自分のベッドを亜空間に入れてくるという用意周到さである。

 アーニャのベッドを並べ、洗浄魔法をかけ終わったらパジャマに着替えて四人でベッドに転がる。


「そういえばニーナとアーニャはキャラリアの時もお泊りしたニャ!」

「初めて私達がキャラリアに行った時の話だね! もうずっと前の事のようだよー!」


 キャラリア……行ったのはまだダンジョン・ディアブロが出来て間もない頃だ。ディメンション出店すら出来なくて、ダンジョン経営でお金稼ぎとオルガからの信用を得ようと頑張っていた。懐かしいなぁ。


「ラヴィをモフった時はメイリアの解毒剤にお世話になったニャ……」

「……みんな噛まれて麻痺になってたから仕方なく……」


 ラヴィカフェ……私はもう副店長じゃなくなっちゃうのかな? 最近あまり行けてないし。


「ニーナと戦ったのはこの間が初めてだったニャ! 強かったニャー!」


 四天王の卒業検定の時の事だ。


「そ、それはカッコいい対決の方ですか? 純粋に強さの方ですか?」

「両方ニャ!」

「私はもうカッコよくなくていいです……へっぽこの方がマシですぅ」

「ダメニャ! ライバルは多いほどいいニャ! 僕のアイドルへの道は厳しく険しいものニャのニャ……! だからニーナ、また戦おうニャ」

「は、はい……」


 目をキラキラと輝かせたミアさんにノーとは言えなかった……。

 ()()って事はその前にお別れがあるという事だ。そして別れた後も会おう──そういう事、かな。

 なんだか私以外のみんなは、ディメンションメンバーと私達人界征服メンバーがお別れするのをすでに受け入れているように感じる。

 こんなにしょんぼりしてるのは私だけ……なの?


「そういえばミアちゃん、今月は調子いいね! ナンバーワン取れそう⁉」

「アンナ達が布教活動をしてくれてるからニャ! 今月こそ取るニャ! そして先に人界征服するのは……この僕ニャ!」


 な、なんと伏兵がここに!


「……ドブグロのオーダーメイド名刺……仕立て屋パウリーの看板、フィギュア……流れはミアさんに来てる……」

「メイリアもそう思うニャ⁉ 僕は最初の看板に載れなかった時、もうダメだと思ったニャ──」

「うんうん」

「──貴族のお客様はニャんだか怪しい匂いがするから怖いニャ──」

「ミアちゃんを監禁しそうだよね!」

「──……アレンとルフランに勝てニャいのはやっぱり僕が(メス)だからニャ?」

「女の子だからこそいいんだよミアちゃんっ!」

「⁉ 詳しく教えてニャ! アーニャの力が必要ニャ!」


 ミアさんのナイトとしての頑張りや悩みを詳しく聞いて、私はナイトさん達の事をよく知っていると思っていたけど全然知らなかったことに気付いた。

 私が知っていたのは、私から見えている部分、表面だけだったんだ……。


 そしてその晩、私とアーニャ、メイリアさんはミアさんと夜更けまでディアブロとディメンションの思い出話をした。

 うとうとと三人の会話を心地よく聞いていると、ミアさんがスッと私に腕枕を。


「おやすみニャ、ニーナ」


 ミアさんの長い爪がそっと私の前髪を流す。

 そして彼女のカッコ可愛い顔面から放たれるキラキラをもろに受け、私はそっと瞼を閉じた。首筋にミアさんのぬくもりを感じながら。


 ……もっと早く、ナイトさん達と仲良くなって彼らの事を知りたかった……かもしれない──

 湧き出た感情をうやむやにするように、私は意識を手放した。




ミアちゃんになんてことを教えるんですか魔王様!

次回から決戦日でしょうか……決戦日は細かい計算が入るので更新遅くなるかもです。

少なくとも3/12(土)、13(日)はお休みしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ