同担拒否戦争!
いきなりアンナさんルナさんが来てミアさんがビックリしてる。
「ニャッ⁉ アンナ! ルナ! おは────」
「ディアナ! 同担拒否戦争勃発って誰っ⁉」
「待って⁉ ミアくんじゃないよねっ⁉」
アンナさんとルナさんがミアさんへの挨拶も忘れてディアナさんに切羽詰まった声で聞いた。 どーたんって何っ⁉
「ミアくんじゃないよ。 とりあえず座ろ? ふふふ……」
ディアナさんが意味ありげに笑い、アンナさんルナさんが座ったところでシャンコが始まった。
もう……私は知らない……。
「あー……ネフィスくんかぁ」
「あ、終わったね」
アンナさんルナさんは、シャンコが始まったはみゅエルさんの席とキキカリンさんの席を見て悟ったらしい。
アルディナさんは常連のお客様を大体把握しているから……。
「ははは! シャナとキャロルも呼ぶか!」
「また魔王様余計な事をっ!」
「あ! 私が念話しといたよ! すぐ来るってさ!」
「ひっ! アーニャぁ! こういう時だけ気を利かせないでっ!」
「だって前にシャナちゃんが『次は私が絶対行きますわよ!』って言ってたし!」
「来ましたわ!」
ぎゃぴっ! もう来た! 転移陣でバックヤードまで直だけどぉ!
「やっほー! ネフィスくんまたぴえんなんだって? マジウケる!」
そういえば前はネフィスさんがサカリゼッタさんから逃げるためにキャロルさんが来たな。
「「「それでは! 『それでは!』 素敵な! 『素敵な!』 姫から! 『姫から!』 一言! 『一言!』 頂きまっしょい! 『オーイ!』」」」
「あっ! もう姫の一言じゃん! シャナさん早く行こっ!」
「たぎりますわね!」
「テメーーーゴルァ‼ 娼婦みてーなカッコしてんじゃねーよ!」
「あっ! もしかしてホントに娼婦ぅ~? カラダ張ってご苦労さまぁ~! ギャハハハ!」
ひえっ! 今のはみゅエルさんの声っ⁉ はみゅはみゅ声はどこへ⁉
そしてキキカリンさんにそれは図星すぎるよぉ! 特にカリンさんはコンプレックスだって魔王様ががが……!
「「「ア……アーリガッザーイ! 『アリガッザイ!』 そ、それでは! 『それでは!』 ビンダの! 『ビンダの!』 ご指名は? 『ご指名はっ!』」」」
ヴァンさんの声がさっきから震えてる……わかる、わかるよぅ……。
「ネフィスきゅんは汚いお金で入れたお酒なんて飲まないもんねっ♡ 綺麗なシャンパンでお口直ししてぇ♡」
パリーーーンッ‼
ひぃ! カリンさんがグラスを投げた! 絶対!
出来る子ララさんっ! カリンさんを止めてぇ! ……あっ……帰っちゃったんだったーーー!
「「「ご、ご指名! 『ご指名!』 ネフィス! 『ネフィス!』 グイグイ! 『グイグイ!』 グイグイググイの! 『グイグイググイの!』 感謝の! 『感謝の!』 気持ちを! 『気持ちを!』 込めまして! 『込めまして!』 『ごっつぁんでーーーす!』」」」
再びフロアを覗くと、ナイトさん達は逃げるようにその場を去って行った!
「みゅう……僕はみゅうのそんな姿を見たくなかったよ……」
「アレンきゅんゴメンねぇ~? こっちがホントのみゅうだよぉ! 安心してみゅっ☆」
その言葉を信じる者はもはやこの世界にいない……。
「しゅり達は言われた通りあっちより高いお酒入れただけだもんっ!」
「しゅり……勘弁してくれ……」
「えーじゃあー……ネフィスきゅん今日はしゅりといっちょにねんねちよっ♡」
ひぇ! 無理! 最強装備のラウンツさんといい勝負!
「あー……それはなー……」
「ネフィス!」
さすがに心を痛めたのかレオさんがネフィスさんを抜いてくれた。
「あっ! ごめんな! もう1組来たから行って来る、いい子にしてろよ? マジ頼むぜ?」
「あっ! ネフィスきゅん! ……はみゅぅ~……」
ネフィスさんはシャナさんキャロルさんの席へ。
「マジ……助かっ……た……」
ネフィスさんは2人の間に座りうなだれている。
「キャハハ! 聞こえてたよ! ネフィスくん枕ばっかしてるからそういう客が寄ってくるんだよー!」
ええ……ネフィスさぁん……。
「あらあらネフィスさんお元気ですわね!」
「俺のは趣味マクだ……アレにはアダマンタイトクラスの結界を張ってる……」
「魔王様……しゅみまくって何ですか?」
「あん? ん-と、好みの客だけ枕してるって事だな! ネフィスは趣味でやってるから営業に結び付けばラッキーって考えで、それで逆に客が金目当てじゃないと勘違いするんだよなー!」
「ぎゃぴぃ……」
そんな事だろうと思った……。
「でも魔王様ー、枕ってあんまやらない方がいいんじゃなかったっけ?」
アーニャが私の疑問を代弁してくれた。
「んー、まぁそうだな。 でも趣味マクは病まないから自己責任でオッケーだ! 枕でのし上がる奴もいるからな! 爆弾以外は売り上げを上げたやつがルールだ!」
魔王様……人界ではどんどん営業手法を解禁してない⁉ ユッルユルなんだけどぉ⁉ もう付いて行けないっ!
コーディさんの所へ逃げよう……。
私がフラフラと行くと、コーディさんは苦笑いで椅子をひいてくれた。 集音魔法は解除……。
「ネフィスくんは私の好みじゃないなー!」
「アーニャはもっと近くにいるやつを見てやれよ……」
「えー? ラウンツさんとか? でもおネエだしー」
「ちげぇ……あ、キキがハートベア入れたぞ! よし40万! ……カケじゃねぇだろうな」
魔王様とアーニャの話声が聞こえてくるけどもう何も考えたくない……。
「ここの遊び方知らないの? ジュエル白で刻んでくるとか恥ずかしー! 無理ー! ────伝票で殺してやんよ‼」
キキさんの声が聞こえる……頑張ってね……。
そして次々とシャンパンが入り、姫の一言が聞こえてくる。
「なんか祭りが始まってるから入れたよ!」
「お祭りニャ? めでたいニャ!」
アンナさん……やっぱり参加したんだぁ……。 ミアさん……めでたくないよ……逆だよ……。
「今日は私もネフィスさん指名ですわよ! かかっていらっしゃい!」
「やりらふぃ~!」
シャナさん……キャロルさん……なぜ参加してるの……。 やりらふぃ~とは? いや、考えても無駄だ……。
「おっ! ブヒエルがまたジュエル白だ、弾切れだな」
「普段そんなにお金持ち歩かないもんね! あ、キキちゃんはカリンちゃんにちょっとお金借りたらしいよ! ルフランくんに念話で聞いといたから安心して魔王様!」
いつまで続くのかなぁ……。
「テメェーーー‼ 次はゼェッテェーーーブッ殺すっ!」
真・はみゅエルさんがまた覚醒した……。
「私もネフィスくん指名よ。 はい、今日はこれで終わりにしましょう?」
……ルルさんっ⁉
たたっと魔王様とアーニャの所へ戻る。
「まっ魔王様、ルルさんもシャンパン入れたんですか?」
「おう、ルルが上手く終わりにしたな」
「さっすがルルさんだね!」
終わった……戦争が終わったよぉおおお! ありがとう救世主様! やっぱりこのお店でまともなのはルルさんしかいないっ!
「にしてもちょっとブヒエルの暴言が過ぎるな……貴族が引いてるから俺が行って来るわ」
そう言い残し魔王様がフロアへ向かった。




