22 ギルドに行ってきたよ〜
朝起きて、魔力が回復してるのを確認した私は、まずクリーンをかけスッキリして、冒険者といえばマント!てくらいみんな羽織っているので、私も作る事にする。
余ってた素材のバシリスクの皮でマントと、一角うさぎの角とバシリスクの牙で、ついでに剥ぎ取りナイフを作っておいた。
バシリスクのマント
バシリスクの皮を、鞣し、マントにしたもの。軽い割には防御力も高く、若干の火耐性もある。
レア度 3 【B】
バシリスクのナイフ
バシリスクの牙と、一角うさぎの角で作ったナイフ。鋼鉄で作ったナイフよりも、硬度としなりがある。また魔力を通せば、バシリスクの牙の自己再生能力によって、刃こぼれが治り、大きさも少し大きくなる。
レア度3 【A】
ほぇ〜余ったものでも優秀なものが、出来るんだね。魔力は相変わらずゴッソリ減ったけど、空っぽて事ではないし、朝ごはん食べてからギルドに行こう。朝ごはんは、サンドイッチと野菜スープだった。手早く食べれて人気みたいだ。
一応ライトアーマーのうえに、マントを羽織って行けばいいよね。アイテムポーチにお金とギルドカードも入ってるし、準備万端。
ギルドかぁ、エーネの町のは簡易ギルドだったから、特に何もなかったけど、ここは冒険者の町なんだから、一杯人いるんだろうなぁ。在り来たりだけど絡まれちゃうかな。そんな事を考えながら、歩いて行くとギルドが見えた。下級ギルドとはいえ、冒険者の人口はG〜C迄が8割以上占めているので、かなり大きい。冒険者の町という事もあり、たくさんの冒険者が入っていくのが見える。
ギルドの周りには、酒場や鍛冶屋などが、まだ朝早い時間なのに、それなりに賑わっている。私も、他の冒険者に倣い、ギルドの中に入っていく。
勝手がわからないので、受付のお姉さんに聞いてみよう。空いてる列にとりあえず並んでみる。あ!あの受付のお姉さん、獣人属かなぁ。頭に犬の耳が、チョコンと付いてる。ついに私の番だ。幸いな事に、後ろには誰もいないので、心置きなく質問できる。
「すみませーん、今日初めてここに来たのですが、あ、カードは持ってます。これです。」
「なになに、お!D級ね。じゃあ一階のあそこにあるクエストボードを見るか、あっちのボードで、パーティー募集してる掲示板見て、参加するかのどちらかね。パーティー募集してる人は、大体掲示板周辺で、名札付けてるから、パーティーには入るなら、リーダーと一緒にまた受付に来てね。」
「親切にありがとうございます。あとカード作ったのが、簡易ギルドでまだジョブも無いので、ここで取得するようにアドバイスを受けたのですが…… 」
「それなら、あそこの3人並んでいる所ね。あそこの小部屋で、鑑定と洗練を受けれるわ。」
「ありがとうございます。早速してきます。」
お礼を言ってから、急いでその列に並んだ。結構サクサクと進み、すぐに私の番になる。ドアを開けると、大きな水晶があるだけで、手をかざせば良いと言われたので、かざして見た。
本城 桜
鑑定不能
取得可能ジョブ 巫女 神殺し
…… まぁ、鑑定不能はなんとなくわかる。巫女も、女神様が言ってたから、これを取るんだけど、神殺し…… なんか巫女と真逆だよね。うーんなんでこんなのでちゃうんだろ、とりあえず、巫女と念じると、私の上に暖かい光が降り注ぎ、光がやむと
本城 桜
鑑定不能
ジョブ 巫女
となっていた。とりあえずこれで終了だ。なんか少し、不安になる結果になった。ドアを開けたら、さっきの受付のお姉さんが、こっちを見てたので、にっこり笑ってお辞儀をしておいた。とりあえず、パーティー募集の掲示板を見てみよう。
オーク討伐 Dランク以上 2人まで
商隊護衛 Cランク以上 人数無制限
などなどだ。大体ボードに貼ってある紙に、リーダーの特徴も書いてあり、どんな人が書いてるか分かる。依頼内容や、ランク、人数、得意武器などまで書いてる人もいる。まだ最初だし、討伐系は避けよう。
ヒスリ洞窟での採掘、採取 ランクは問いません 出来れば前衛職の方 1人募集です。 マメリコル
お?これにしようかな。マメリコルて言う人が募集してるのかぁ。どんな人だろ。あ、見つけた。この子も、宿屋の男の子くらいの歳だと思う。言葉は悪いけど、あまり綺麗とはいえない格好をした、赤毛の女の子だ。
マメリコル
桜より弱い
剥ぎ取り、採掘、採取の加護
剥ぎ取り名人
索敵
およよ、なんか理想的なパートナーかも。私なんか、魔法を使わない、剥ぎ取りや採取とか下手な気がするんだよね。まぁ、料理もだけど、トホホ。
あの子がどんな子か、さっきのお姉さんに聞いてみようかな。




