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竜殺しの料理人~最強のおっさんは、拾ったケモ耳娘とスローライフを送る~  作者: おとら@9シリーズ商業化


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おっさん、行動開始

作戦を立てた俺たちは、相手にバレないようにギリギリまで近づく。


俺の気配察知能力は高いので、俺が気づけない距離はあいつらも気づけない。


故に、ギリギリまで攻めることができる。


「……この辺りかと。これ以上進むと危ないかもしれません」


「……わかった。それでは、作戦通りに行こう」


「ええ。それでは、失礼します」


小声で確認して、クレアさんをお姫様抱っこする。

少し汗の匂いがして、不謹慎なことにクラクラしそうになる。

クソ……今はそんな場合ではないというのに。


「く、臭いだろうか?」


「い、いえ、そんなことありません」


「そ、そうか……すまん、へんなことを聞いた」


「いえ、おかげでリラックスできましたよ。さあ、準備はいいですか?」


クレアさんが頷き、準備を始めた。


俺も頭の中で作戦を確認しつつ、それが終わるのを待つのだった。







準備を終えたら、あとはスピード勝負!


クレアさんに抱きつかれながらも、俺はとある壁を刀で切り裂く!


すると、すぐ横には安全地帯への入り口がある。


「な、なんの音だっ!?」


「崩落っすかね!?」


壁が地面に落ちる前に入った俺には奴らの位置がわかるが、奴らにはわからない。

何故なら、壁が崩れたことで土煙が上がっているからだ。

俺はクレアさんに耳打ちする。


「見ました。ここから右斜めに撃ってください」


「ああ——アクアジェット!」


クレアさんの両手から、消防機のホースのように水の鉄砲が放たれる!

そして俺はクレアさんを抱えたまま、安全地帯に突撃する。


「ぐはっ!?」


「ザザ!? ……てめぇは」


クレアさんの撃った魔法は、狙い違わずザザという男に当たった。

それを食らった奴は壁に激突して、地面に倒れこむ。


「クレアさん!」


「わかっている!」


俺の言葉に反応し、クレアさんが俺から飛び降りて走り出す。

気絶しているソラをクレアさんに任せ、俺は刀を抜いてブライに迫る!


「くっ!?」


「……避けたか」


隙をついて放ったが、アレを避けるとは……A級というとは伊達ではないということか。

だが、これで十分だ。

この隙に、クレアさんがソラを確保してくれるだろう。


「ソーマ殿! ソラは大丈夫だっ! あとは好きに暴れてくれ!」


「ありがとうございます! さて……何か言うことはあるか?」


「ちっ、あの役立たずめ。こんなことなら、ささっと殺しておけば良かったぜ」


「……今、なんて言った?」


「あん? おいおい、獣人こどきに何をムキになってんだよ? 頭おかしいんじゃねえか?」


「……その口を今すぐ閉じてやる」


「クク、できるならやってみろ。もともと、人質なんざ要らねえんだよ」


……確かに奴のステータスは、俺とそこまで差はないとか。


こいつに勝つためには、俺も本気でいくしかあるまい。






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