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しっぽから・・・

こうして女神さまとの練習の甲斐もあり、無事に入団の義を終えた私は今、兵舎の前に立っている。


どうやらここは女性専用の兵舎らしく、入り口には『女子専用の建物につき男子の侵入を固く禁止する。これを破ったものは翌日からオネエさんになるため心するように。』


と、少し怖い内容の文章が書いてあった。


私は兵舎に恐る恐る足を踏み入れると長い黒髪の女性が腕を組んで壁に寄りかかっていた。


「あの、今日からお世話になるリリアン・オルフェイと申します。」

そう声をかけると

その人はこちらをちらっと見てから

「私はカリーナだ。あんたの部屋に案内してやる。ついてきな」


そういってスタスタと歩いて行ってしまった。

慌ててその後を追いかける。


その人は無言のままある部屋の前で止まると、扉を指さし


「ここがお前の部屋になる。明日から訓練に参加してもらう。集合場所は兵舎の入口、時間は朝の5時集合とする。準備をしておくように。」


「はい。ありがとうございました!!」


お礼を言うと手を少し振って歩いて行ってしまった。


私は部屋に入る。

部屋は一人部屋らしい。広さは七畳程。

ベッドは備え付きで置いてある。

窓にはカーテンもついている。


私は部屋を一通り見た後、持っていた荷物をベッドの近くに置くと、ポケットの中で眠っている女神さまを起こした。


「女神さま、起きてください。部屋に着きましたよ。」


「ん。今クルミ国のクルミンとクルミダンスを踊ってるの。むにゃ・・・」


クルミダンスって・・・・どんな夢を見てるのかすごい気になる。


「女神さま、寝ぼけてないで起きてください。起きないと今日のおやつのナッツあげませんよ?」


そういうと目をパチッと開け、スルスルと下に降りていき


「起きてたわ。この私が熟睡なんてするわけないじゃない。ちょっと考え事をいていただけよ。」

・・・・・・。

「寝てま「寝てないわ!!」」

食い気味にそういうと

部屋の隅の方に行き辺りを見回して


「ところで、この部屋ベッドしかないのね。クローゼットくらい欲しいわよね。」


「そうですね。でも家具なんて買うお金はないですし、しばらくはこのままでも良いかなと思ってます。」


「・・・・・しょうがないわね。私が出してあげるわ。」


そういうと女神さまはしっぽの部分をゴソゴソし、ズルゥっと何かを取り出し・・・

待って、明らかにサイズかおかしいものが出てきてる。

人間が使うサイズのクローゼットがしっぽから出てきてる。


「女神さま!?どうしてしっぽからクローゼットが・・・もしかしてそのしっぽは四次元ポケットに?」


「アリーよ。それと、このしっぽは四次元じゃないわ。女神パワーで出してるの。原理は気にしないでよろしい!」


そういって女神さまはクローゼット以外にも様々な家具をしっぽから取り出していき、私の部屋はベッドのみの寂しい部屋から普通に生活できる空間へと早変わりしたのだった。



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