覚悟はできています。
翌朝、私は早くに起きるとドレスに着替え、朝食をしっかり食べたあと、どうやって王様にお爺様を呼ばせないようにしようと考えていると、女神さまが話しかけてきた。
「ねぇ、リリー。貴方今日王様に何を言われても逆らっちゃダメよ。
約束通りサイラスを呼ぶことにして。そうすればあなたは1年くらいで故郷に帰れるわ。」
「どうしたんですか?いきなりそんな事言って。
それに今日はお爺様を呼ばないようにお願いするつもりだったんです。
大切な家族ですから、守りたいじゃないですか。」
「昨日の夜、王様の寝所に忍び込んで執事と話してるのを聞いたのよ。
王様は貴方を騎士団に入れたがってる。
サイラスの件を断ると騎士団に入団させられてしまうわ。
騎士団に入ったら10年はいなきゃいけないわよ。どういうことか分かる?10年も危険な目に合うことになるの!『あなたの老衰で死ぬ』っていう目標を達成できずにまた死んでしまうわ!」
そう一気に話した後、肩で息をする女神さまを見つめながら
「女神さま、心配してくださりありがとうございます。
でも、私ここに来る時に心は決めているんです。領民も家族も守るって。
そのためなら私はなんだってします。命を差し出せと言われれば差し出す覚悟でここに来ました。
・・・それに私にはあなたが、女神・アリアンが付いているので、そうそう負けませんよ!」
私がそう笑って答えると女神さまは少しうつむいて
「そう、もう決めているのね。・・・ならもう何を言っても無駄ね。あなたは昔からそうだったもの。」
女神さまは一つ深呼吸をして
「いいわ!なら私があなたを守るわ!絶対に戦死なんてさせてあげないんだから!」
「はい!よろしくお願いします!アリー」
そして固く握手を交わすと、メイドさんの案内のもと王様が待ち受ける玉座の間に向かっ
た。




