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木刀より刀の方が軽い・・・

その後もバーナーさんについていくと、大きな建物についた。中に入って薄暗い廊下を歩いていく。しばらくすると目的地に着いたようで、バーナーさんがこちらを振り返る。


「こちらが控室になっております。刃をつぶしてある武器はあちらの壁に立てかけてあるものになります。数種類準備してありますので、お好きなものをお使いください。それではご準備がお済みになりましたらあちらの奥の扉から会場にお入りください。では、失礼いたします。」


と言って私は控室に一人になった。

控室は、壁際に棚があり、部屋の真ん中には木でできた背もたれのないベンチが3つ置いてある。

何というか、部室みたいな感じがする部屋だ。


試合になると髪の毛が邪魔になるので後ろで一つに結び、狩りに行っていた時の格好に着替えて、私は並べてある武器に近づく。

用意されていた武器は刃が三日月のように反ったものから、フェンシングに使うような物など様々な武器があったが、私は日本刀のような武器を手に取った。

柄は赤く、つばの部分は黒色の物だ。

(木刀に一番近い形してるし、握った感じも違和感がないからこれにしよう)


試しに少し振ってみる。

いつもの木刀より少し軽いくらいの重さでしっくりくる。これなら問題なく振れるだろう。


・・・木刀より軽い?おかしい。木刀はすべて木でできているのに対し、刀は鉄でできている。普通、刀の方が重くなるはずだ。

いや、今考えても解決しないから帰ってからお爺様に聞こう。あの木刀をくれたのはお爺様だから何か知っているはずだ。


私は気持ちを切り替えると、刀を手に会場に向かった。



会場はコロッセオのような所で、薄茶色の砂が足元に広がっている。


今日試合があると聞いてか客席のような所には人がたくさんいた。

その中でも一際目立つ大きな赤い椅子に王様は座っていた。


会場の真ん中に一人、男の人が立ってるのでその人が今回の対戦相手なのだろう。


近づいていくとその人は短い黒髪に少しきつめな目で、こちらを見下ろしながら

「今回の試合の相手を務める騎士団長のイーニアスだ。相手がご令嬢だろうが手加減はしない。全力で行かせてもらうからそのつもりでいろ。」


と始める前からすごい圧を感じるが私は笑顔で


「はい。私も全力で行かせてもらいますのでよろしくお願いします。」


と返し、お互いにスタート位置に立って向き合い剣を構える。


それを見て王様が少し口角を上げながら合図を出す。

「―では、試合開始!」


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