第二十八話 「目のこと」
50代になってくるとだんだんと体の不調が出てきたり、身体に気を使わないといけなくなります。
毎年、健康診断を受けています。
これは、生活習慣病を早期に発見するためであり、高血圧、糖尿病、高脂血症、肝障害、腎障害を症状が出る前に発見してくれる、とても大事な検査です。
癌検診。
胃カメラや便潜血、腹部超音波、胸部レントゲンなど。
これは早期に癌を発見するためのもので、人間ドックを受けるのがいいのですが、協会けんぽなどが提供してくれている癌検診だけでも良いと思います。
早めに見つかると完治したり、体に負担のない治療で済んだりと、検査に伴う負担に比べるととてもパフォーマンスが良いので、これも大事です。
そして、歯科検診。
私には虫歯はないのですが、三か月ごとに歯科に通院しています。
思っている以上に歯は健康に大切です。
いつまでも美味しく、しっかりと食べるのは、歩くこと以上に大切なことです。
そのためにも、虫歯はなくとも定期的に歯科にかかるのは大切だと思います。
今年、ここに新たな定期受診が加わりました。
眼科です。
普段から眼鏡を使用しているので、視力は定期的に計測していましたが、それ以上に見てもらうことはありませんでした。
そんな時、左が頻繁に充血して目やにが出ることがありました。
なぜ左だけ?
顔に塗っているUVクリームが目に入っているわけでもありません。
左目ばかりこする癖もありませんでした。
自分の行動をよく見ていると、携帯を見るときに左目を中心に見ていることに気づきました。
近くのものを見るときに、両眼で見ようと力を入れ続けると疲れるので、自然と片目で見ていたようです。
携帯を見る時間を減らしたり、目の休憩時間を間にはさむことで、この目の症状はかなり改善しました。
ただこれを機会に、
「目は大事だな、見えなくなったら大変だ。」
と思うようになり、近くの眼科にかかることにしました。
事情を話すと懇切丁寧に検査をしてもらえ、水晶体の検査、目の奥の網膜の検査もしていただき、まだ白内障も緑内障も網膜色素変性症も無いことがわかり、ほっとしました。
それと、充血と目やにの原因を聞くと、
「乾燥していますね。集中して目を使ったり、クーラーの風などで目が乾燥するために、目が結膜を潤そうとして油分の多いものが出て目やにとなったり、充血していると思います。涙の代わりの点眼薬を出しますので使ってみてください」
とのことでした。
涙がよく出るようになっていたから、まさか乾燥しているとは思いませんでした。
これからは1年ごとに検査に来たほうがいいですよ、と言われ、納得しました。
目の病気も、専門医に見てもらわないと、早期の発見・対応は難しそうです。
アドバイス通りに対応すると、本当に充血と目やにはなくなりました。
さすが専門医です。
私には解りませんでした。
また最近は、日中の光がまぶしいと感じることが多くなりました。
昔買ったサングラスが思いのほか役に立ちます。
ご年配の方が、色のついた眼鏡をしている理由を実感しました。
確かに楽です。
年齢とともに、身体を労わらないといけなくなりましたが、
悲しいことではなく、
大事なこととして、日々のルーティンの中に組み入れようと思いました。
付け加えとして耳ですが。
耳は、大きな音を聞いていると難聴になりやすいことが解っています。
なので外の音がうるさい環境では、ノイズキャンセリングのイヤホンをして、音楽などは極力小さな音で聞いています。
夜に眠るときは、なるべく無音の環境を作るのですが、そうすると耳鳴りがしてきて、どれほど音に囲まれていたのか、と気づきます。
耳鳴りは、音が聞こえなくなると耳が感度を高くするために生じる雑音なんです。
なので、耳の聞こえが悪くなればなるほど、耳鳴りが大きくなります。
難聴になると購入する補聴器は数十万もする高価なものですし、難聴があると認知症が発症しやすいという研究結果も出ています。
目も、耳も、大事にしていきたいですね。




