第二十六話 「AI」
新しい物が、けっこう好きです。
面白そうと思って、何はともあれ触ってしまうのです。
AIも初期に触って、「まだ実用的ではないな」と思ってしばらく離れていたのですが、
「AIは凄い」
「これからはAIの時代」
という言葉にちょろくも誘われて、再度触ってみました。
先駆けであり、AIの代名詞 「ChatGPT」
Mycrosoftが作り、将来Officeとの連携が楽しみな 「Copilot」
Googleが作り、すでに他のアプリとも連携がとれている 「Gemini」
イーロン・マスクが作った 「Grok」
いろいろ個性があって楽しい。
ただ、いろいろな値段設定があったり、AIの中にさらに個別のアプリがあって、意外に理解しにくい。
ChatGPTは単体では優秀だけど、他との連携は意外にできないな……。
CopilotはせっかくOfficeを持っているのに、まだ今一つ。
Grok、金髪美少女のツインテールのアバター。さすがイーロン・マスクだが、これを50代の男性が使っていたら危険だろう。
そんな理由で、Geminiを使ってみることに。
ふむふむ、flashはとにかく早く返答が欲しい時のモードか。
proは少し時間がかかってもいいから、しっかり検討して答えが欲しい時のモード。なるほど、確かに返答に違いがある。こちらの方が好きかな。
DeepResearch……えっ、今までやっていた下調べを代わりにやってくれるの? しかも、まとめや引用一覧まで。
楽しくて、しばらくDeepResearch使いまくり。
「日本の電気などのエネルギーにかかる金額が上がってきているけど、資源のない国として現状の問題とそれを解決する今後の魅力的施策は」
「リカバリウェアが最近流行っているけど、根拠はあるの? どんな種類があって、評判は」
「なんでイスラエルは世界の評判を顧みず、ガザの一般市民を殺してまで、ハマスを解体しようとしているの」
日々、ちょっと思っている疑問をどんどんと適当に提示して調べてもらう。
まとめて、GoogleDocumentに移して、読んでみるけれど良くまとまっていて読みやすい。
楽しい。
情報も新しいし、本当に知りたい疑問に対して答えてくれている。
もちろん、内容が絶対に正しいという保証はないし、微妙に本当に知りたい内容までは掘り下げられないところもある。
でも、今までGoogleで検索したり、本を読んだりしていた時間と手間をかなり改善してくれた。
AI、楽しいじゃん。
ん? 議事録も作ってくれるの?
どれどれ。えーと、会議の会話を録音して、文字起こし……あれまだGeminiにはできないの? 無料でできるので良いソフトはないかな……LINE のAiNoteがなかなかいいな。
これで文字起こしして、それをGeminiに投げ込んで、「議事録を作成して」と……できた。
えっ、便利。
十分に使用に耐えうる。
紙で印刷して配るのをやめて、メールで配布すれば、会議が終わってから10分以内ですべて終わってしまう。
……確かに、便利な道具だ。
あれ、もしかして昔の自分の小説の校正もできるの?
修正が多そうで諦めていたけど、もしかして「小説家になろう」にまとめることができる?
Documentに昔書いた小説をWebからコピペして。
「誤字脱字を修正して校正して」
……できたよ。
ああ、「文頭には空白を入れて体裁を整えて」。
できた。
ありがたい。
恥ずかしいけれど、これならば古い小説もまとめることができる。
良い時代になったものです。
画像作成するNanoBananaも面白いし、
決まった資料からいろいろ作り出せるNoteBookLMも可能性を感じる。
いや、楽しいものに国境はない時代だけど、日本、頑張れ。
うん? プログラミングの知識がなくても、ソフトを作れるの? AIで?
……そうかこれからは、そうした技術を持った人より、日々の中で疑問をもったり、問題を見つけたり、それをどうしたら良いかを考えられることの方が大事なのか。
いや、昔からだけど、よりその傾向は強くなり、改善の速度もさらに早まるのか。
ちょっと怖いぐらいだ。
ついていけない人との間で差が開くかも。
ああ、そうか。
今まで日本は出来ない人にも救いの手がある優しい社会だったけど、それでは改善のスピードが世界から取り残されるという危機感から、最近は国の施策でもマイナンバーカードみたいな容赦のない変革が進められているのか。
良し悪しではあるが、理解はできる。
ただ日本の行く先がアメリカの現状だったとしたら、どうなるのだろうか。
もとからある良いところと、新しいものの良いところを、どう融合させられるのだろうか。
こんな考え癖があるから、疲れるのだろうけど。
甘いもの食べて、苦いコーヒー飲んで、好きな音楽でも聴こう。




