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京夜日記  作者: 京夜
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第七話 「全ては筋肉が解決する その三」


 ジムに行った方が良いのか、自宅で気軽に筋トレを始めた方が良いか。

 これは、それぞれです。

 環境を作って運動するしかないという状況を作った方が続けやすい方。

 気軽に、短い時間の方が継続しやすい方。

 私は結果的には、宅トレから始めて続けています。

 まとまった時間がなかなか取れないのと、思っていた以上に筋力が落ちていて、最初は10分も筋トレしたらもうクタクタでした。

 これはもうジムに行く前段階だな、とあきらめて宅トレを続けています。

 だんだん負荷を増やしていくにつれ、心の中にトレーナーについてもっと負荷を増やしたいと思う気持ちができ始めているので、もう一年ぐらい続けたらジムに行くことになるかもしれません。

 そんな感じで、私も自分の体や心と相談しながら、無理しすぎずに続けることを第一にやっています。


 宅トレをする前に、いつも軽いストレッチをしています。

 若いときはストレッチをやる意味が、本当に解りませんでした。

 けがの予防とか言われていましたが、まったく実感がなく、軽くほぐして始めることが多かったと思います。

 ところが年齢を重ねると、身体に変化ができてきます。

 肩が凝ったり、腰が痛かったり、身体が硬い感じをすることが度々するようになります。

 運動すればこのあたりも改善するだろうと思っていましたし、実際にそういう部分もありました。

 筋肉はマッサージしてもらうより、ぐっと力を入れて収縮をさせて、力を抜いて弛緩させるのが一番ほぐれます。まさに運動ですね。

 ただ問題なのは、運動を始める瞬間は筋肉が硬いのですよね。

 運動していなかったり、年を取るとその変化は顕著です。

 ヨガやピラティス、接骨院や柔道整復師などのストレッチの動画見て試してみると、確かに身体が楽になるのを感じます。

 その後の運動もしやすく感じます。

 なるほど、と深く納得しました。

 それに、いきなり運動を始めようとすると、やっぱり「面倒だな」とか「嫌だな」という気持ちがもたげますが、


「まずはストレッチだけはしよう。それの後に筋トレするかは、その後に決めよう」


 と思って始めると、けっこう楽な気持になります。

 そしてストレッチすると、ちょっと筋トレをしたくなります。

 結局は、そのまま筋トレをする、ということが多くなっています。

 そんなわけで、私は運動前のストレッチや柔軟をお勧めしています。



 筋トレは限界まで追い込むべきか、それとも総運動量を増やすべきか。

 具体的に言うと、ベンチプレスを一度に限界まで繰り返すのか、それともその同じ回数を時間や日をあけてやるべきか。

 論文によると、一週間に2回それぞれ40回のベンチプレスをするのと、4回分けてそれぞれ20回するのとでは、筋肥大の効果は同じと出ています。

 つまり追い込む必要はないということです。

 ただ「追い込むべきだ」という情報が多いのには、ひとつの根拠があります。

 例えば、100m走を10秒で走れる選手が11秒で走る練習をいくらしても10秒を切れるようになるでしょうか?

 10秒を切れるように現在以上の負荷をかける練習が必要だと思われます。

 ベンチプレスの持ち上げる重さを少しでも増やしたり、回数を1回でも増やすのは、そういった理由があると思います。

 また、前よりも重さや回数が増えて成長した自分を確認するのは、とてもモチベーションになります。

 見かけが変わったり、目に見える数字が増えることで、楽しくなり、続けられことを考えたら、追い込むことの必要性は否定できません。

 ただ、追い込むほどストイックになり切れない、そこまで気力が出ないというのもあると思います。

 そんな時は、「総量でいいのだ」と思って他の日に回すのも十分に一つの方法だと思います。

 繰り返しますが、自分に合う、継続できる方法でやることが大切だと思います。

 筋肉がついてきたり、疲れにくくなったりするだけでも、十分に運動を続けたくなるモチベーションになります。

 無理はしすぎずに。


 最後に、スポーツについて。

 自分の好きなスポーツをすることはとても良いと思います。

 楽しいことは継続しやすいですし、習慣にしやすいです。

 チームスポーツであれば、なおさら休みにくく、ストレス解消にもなります。

 ただ注意が必要なのは、怪我をしやすいことでしょうか。

 怪我をするのは、身体が想定していない負荷がかかる場合です。

 例えば足首をひねったりする捻挫。

 必要以上の負荷のかかる肉離れなど。

 これを予防するには、スポーツ選手がしているようなサポーターをする方法、あるいはやはり普段から柔軟や運動をして、スポーツが過度の負荷にしないような準備が必要でしょう。

 ただそれでも、好きな運動を続けるのは、大切なことです。

 私は80代の男性が、健康成人男性でも過酷な山岳マラソンを完走している姿を見たとき、人の可能性には限界はないのだと感動しました。

 年齢を言い訳にせず、何歳になっても、むしろ年齢を重ねるほど身体を動かすことは大切だと思います。


 全ては筋肉が解決するのです。


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