24話 「龍の力」
翌日、メルサとテンは目を覚ました。
そして精霊王はご機嫌だった。
メルサの裸でも覗いたのだろう。
目は無いが、
あったら絶対にエロい目をしている。
羨ましい限りだ。
そんなことは、今は置いておいて、
二人に事の経緯を説明した。
瞬間移動で人間の国に行ける。
それを聞いて、安堵しているようであった。
昨日の二人の話を聞いて、
なんとなく、この世界の勢力図が分かってきた。
悪魔と人間の戦い、
その他の魔族は、関わりを持とうとしないか、
もしくは争ってることすら知らない。
「のう、おっぱ…メルサにょ」
おい、このジジイ、
メルサのこと、おっぱいって言ったぞ…
「は、はい…!」
メルサは少し緊張した面持ちだ。
自分がおっぱいと呼ばれている事に、
気付いて無いのか。
大森林の精霊族には、関わるべからず。
常識だもんな。
最もその理由も、危険と言うわけでは無かったが…
「メルサ、もう一回おっぱい見せてくれんかにょ…
ここ数百年娯楽がなくてにょ…」
メルサのビンタが、変態ジジイ精霊に炸裂する。
変態ジジイ精霊は、壁に激突し、その場に伏した。
こいつはメルサをおっぱいと見ていたのか。
てか、俺も、そんなにストレートに言えないぞ…
「にょう、おっぱい…」
とうとうこのジジイ…
おっぱいと呼びだした。
「お主自身のこと、足手まといと思っておるにょ」
!?
足手まとい?
そんなこと、考えたことも無かった。
よくよく考えたら、そう思うのも無理はない。
メルサは元々ゴブリン達の敵だった。
戦闘要員では無かったが、
後ろめたさ、というのもあるのだろう。
今でこそ、俺らは大切な仲間だ。
メルサもそう思ってくれているなら、
役に立ちたいと思うのも、
確かにそうかもしれない。
だが、感知能力はずば抜けているし、
なんといっても、俺ら唯一の女性だ。
居てくれるだけで、華々しい。
俺はやる気がでる。
「おっぱい見せてくれたら、
お主のこと、強く鍛えてやっても良いにょ」
なんとまあ…
このジジイはとんでもない外道だった。
流石に俺ですら、そんなこと言えない…
…気がする…
…おっぱい見れるなら、
外道になっても良いかもしれない。
いかん!
正気に戻れ!
「!……」
「メルサも考えるな!
ジジイ!変なことしたら、ぺチャンと潰すぞ」
倒れたジジイを、優しく手で、包み込んであげた。
ここは俺が、しっかりしなきゃいけない。
メルサがこのジジイに、おっぱいを見せる時に、
俺にもラッキースケベがあるのだとしても。
後悔はない!
「分かった、分かった!
潰すなにょ!!」
「じゃあせめて、これを着るのにょ」
ジジイが出したのは、胸の部分だけ、円形に開かれたシャツ。
こ、これはそそられる…
…じゃない!!
危ない…
俺はこの精霊を優しく包み込む。
「ウソにょ ウソにょ! やめい!!」
メルサはじっと服を見つめている。
「着るなぁ!」
とメルサから服を奪い取り、破く。
悔いは…ない…
「と、まあ、冗談はここまでにょ」
本当に冗談なのだろうか…
「お主らイルスに会ったにょ、
戦ったかにょ」
俺らは頷いた。
「やつは強いにょ、
龍族は眠り時、自然と同化し、
それらを魔力として使うにょ。
だから強いにょ。
まさしく災害だにょ」
確かに、奴は長年眠っていたし、
あの岩をも溶かす、炎はまさに災害…
「眠っているおっぱ…
お主を見ていたら、同じ感じがしたにょ、
薄くとも龍の血が入っておろにょ」
眠っているメルサって、、裸だよな…?
「自然と同化…
確かに、メルサの感知は凄いもんね」
「妖狐よ、お主の力も
しかるべき時に、目覚めるにょ」
「そうなのか!
おいら、強くなれるのか!
いつ強くなるんだ?」
「だから、しかるべき時にょ、
妖狐は力を無意識の心で制御し、
おっぱいは使い方を知らないにょ」
「おいらたちに、修行している時間ないぞ」
「修行は必要ないにょ、
生活を改めるのにょ、
おっぱいよ、
自然と同化に慣れるのには、
自己の魔力を消さなきゃならぬにょ。
毎日寝る前に、魔力を使いきるのだにょ。
今回みたいに、倒れるほどにょ」
「使いきるって、どうやるのですか?」
「何でも良いにょ、
お主ら旅人だろう?
水でも火でも、体力が枯れるまで出すにょ」
「おいらたち、それが出来ないから、
行き倒れてたにょ」
テンよ語尾をにょにするな。
「はぁ?
…揃いも揃って、バカだにょ…
簡単なの教えるから、使うにょ。
水も火も無しに、旅をするなんて、
バカにも程があるにょ」
メルサとテンは詠唱を覚えるだけで、
直ぐに、魔法を使えるようになった。
あっさりと…
ウィルは詠唱なんてしなかったから、
魔法は特別な才能だ、と思ったいた。
まあ詠唱でも、俺には出来なかったが、、
これとぞばかりに、変態ジジイにバカと連呼された。
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筆者が泣いて喜びます。
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恋愛に憧れるが運命を定められた姫を封印が解かれた暴君魔王が攫う物語です。
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