表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
名前の読み方が同じだから聖女として間違い召喚されました。勇者活動より弟妹の食費稼ぎを優先します  作者: #とみっしぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

48/73

48 久しぶりに魔王軍を見た

グンマエリアから一気に北東に動いてフクシマエリアに入った。


フクシマエリアはコオリヤマ伯爵領。


私とアリアは、チェキボーのチェキとチェコが背中に乗せてくれた。


シロウはラピードホースって馬魔獣に獣魔の首輪を付けて乗ってる。


ところで霊峰タカサキダンジョン、アリアとシロウの初回クリア特典は、魔鉄製品だった。


◆◆

道中盗賊が出なかった。強者のオーラ出まくりのシロウがいるからだよ。


かなり普通すぎて、視聴者からの反響は少なかったな。


代わりに目的のイワキの街まで、スムーズに来た。


すごい、賑わってる。


「いやあ、この街って鐘とか鳴って、人も走り回ってるよな」

「サラ、なんだかお祭りみたいね」


初めて見る街と走り回る人々、私とアリアは感想を言ったら、シロウに突っ込まれた。


「お二人とも悪いですが、あれは警報の鐘です。お祭りではござらぬ・・」


「ありゃ」「・・あはは」


イワキの港に魔王軍の船が海から2隻来てた。


アリアと私で知り合ってから、どこかの街に入った途端のバイオレンスもあった。動じなくなってっかな・・


アストリア視聴者に聞くと、勇者5の必須イベントも1個ある。とりあえず港に向かった。


「アタイも戦わせろ!」


小さな女の子が叫んだ。


「ダメだノムコ殿。あんたに何かあったら、誰が武器を作る」

「そうですよ。ノムコ殿は保護区画に戻って下さい」


整然と並んだ軍隊の先頭にいる、剣と丸盾の男子が断った。横には銀髪に染めた女。


ニセの勇者と使徒は両方とも制服着用。フクシマエリア公式の、ご当地勇者セットだな。


ご当地勇者に文句たれてる女は、身長120センチくらいなのに手足が太い。


女を鑑定したらレベル40。HP、物理系、MPが640もある。代わりに魔法の攻防力や敏捷が低め。


コメント欄

『お、「勇者5」の勇者候補の5人目だ』

『ドワーフのノムコだ』

『リアルは黒髪のロリ美女だよ』

『ゲームの設定も、こういう風にすれば良かったのに・・』


『ヤマト世界のリアル勇者候補は、美男美女だな』

『アリアちゃんには及ばんがな』

『だな!』


勇者5の勇者候補10人の5人目、ドワーフのノムコだ。


シロウが現れたときのように熱気がないと思ったら、RPGの設定が原因だった。


ゲームのノムコは、こんな黒目黒髪の美少女ではない。アストリア世界のドワーフに忠実に、茶髪、大きくてグリーンの瞳をしたキャラだ。


それじゃ、日本人召喚者が言うところの『ウクライナ系』。アストリアじゃモブ顔だ。


それはともかく、魔族は簡単に退けられた。


女神の適当神託のせいで、魔王軍も各部隊で重視すべき侵攻地が決めにくく、少数でジペング各地を攻めてるって話だもんな。


そのとき視聴者から疑問が投げ掛けられた。


ドロンは戦闘に参加できず、悔しそうなノムコを映してる。


『あれ、ドワーフのノムコが戦ってないぞ』

『なんで?』

『ここで勇者と戦闘中に合流して、意気投合。続いてダンジョンを1個攻略のはずなのに』


種族間に垣根がないアストリア人は分かっていない。


「ヤマト世界のヒト族の大半が異種族を嫌ってんだよ。勇者候補1番目のカラッパなんてあからさまだったろ。シロウが例外なんだよ」


みんなサイタマのミリー、マリーですら以前はヒト族至上主義者だったと思い出したみてえだ。


『あ・・』

『そうだった』

『ストーリーの強制力より、差別の力が上回るハードモードの世界かよ』


ノムコは、偏見のせいで戦闘参加を断られたんだよな。


魔王軍を海に押し戻して盛り上がっているヒト属の軍を遠目に、シロウがノムコに話しかけた。


「ノムコ殿、約束の物を持ってきました」


「あれ、シロウさんじゃねえか。え、まさかもう、ミスリル鉱石採ってきたのか?」


「はい。あのお二人に大変世話になり、採取に成功しました」


ノムコの表情が明るくなった。私とアリアも紹介された。そんで促され、ノムコの工房に招かれた。


歩くとき、アストリア視聴者、特に女子から頼まれ私だけ10メートル後ろを歩かされた。


『ごめんね聖女。お詫びにスパチャ出すね』

『シロウ様の右にアリアちゃん、左にノムコ。なんかいい!』


『シロウ様とノムコがくっついてもいいなあ』

『聖女、頼んだわよ』


だから、なにをだ?


ただドワーフのノムコ登場で、人気のある、なしで何が起こるか分かった。


ノムコも間違いなく美少女。158歳でもロリ美人だ。


だけど私の、聖女サラチャンネルの人気を加速させた『勇者と5つのオーブ』では人気がなかった。だから今、視聴者から何のリクエストもない。


ぼそっ。「それ考えると、肝心の『勇者5』の枠外キャラなのに、配信の主役で大人気のアリアってすげえよな」


ノムコの工房でお茶を出されてんだけど、思わずアリアの頭を抱いた。


「な、なに、サラ?」

「何でもねえよ」


ところで、私達が持ってきたミスリル鉱石をほんの少し出したけど、その量はノムコが予想してた量の30倍。


総ミスリルのジペング刀を頼んだ。ノムコの鍛冶スキルで作製可能らしいけど、今のノムコのMP量では生成前に間違いなくガス欠だそうだ。


なので、勇者5のストーリーと同じく、4人でオイワキ上級ダンジョンに潜ることになった。


ここは、強制力かね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ