第八十六話:レッドフィールド家
※はい、今話でレイアちゃんとマジ君の話が終わりませんでした。次も若干混ざります。3000文字に分割するとキリも悪く、仕方がないので7000文字というボリュームでお送りします。
木々に腰をかけ、火照った体と呼吸を整えるべく魔術師レイアは深呼吸を繰り返していた。
「つい頭に血が上ってマジ君を叩いて逃げちゃった……どうしよう」
一人になって冷静さを取り戻してみれば、レイアの胸の内から徐々に後悔が膨らんでいった。そう、いくら何でも頬にビンタを入れるのはやりすぎだった。それでもしもあの青年戦士に嫌われてしまったら、自分を助けてくれる人間はどこにもいなくなってしまうという不安にレイアは包まれていたのだ。
「うーーー……、でもマジ君だって悪いんだよ? 急にボクの事可愛いって言ってきたりして……なのにボクの事をまだ男の子だって思ってるし……」
可愛いと言われて沸騰しそうになった矢先、"男として"などと付け加えられてしまえば、年ごろの少女としてはどう受け取ればいいのかわからない。
「ボク、そんなに女としての魅力がないのかな……」
レイアは作為的にまっ平にした胸板に視線を落とした。
魔術師レイアが男装していたのは、帝都を出る前に事前に侍従から女の一人旅には多くの危険が伴う事を知らされていたからだ。だから自慢であった栗毛の長髪は帝都から逃げる前に断髪してしまったし、女性的身体特徴を隠すためにさらしを巻いた上で男向けのローブを深く被っている。こうした努力により、遠目からでは魔術師レイアを一見で女であることを看破するのは困難である。
レイアが青年戦士マジに正体を告げるためにフードを脱いだ時、半分くらいは"最悪の展開"になる事も覚悟していた。どの道いずれは断頭台に登らなくてはならないのであれば、まだ自分の意志で認めた相手にされる方が遥かにマシであるとレイアは思っていたからだ。
しかし、青年戦士からの反応は予想の遥か斜め上をいっていた。
「はぁ……、やっぱりダメだな……ボクはまだマジ君に助けてもらえるかもって期待しちゃってる。そんなことあり得るわけないのに……」
魔術師レイアはふるふると頭を振って、軽く惚気かけていた己を叱咤した。
今もなお、帝都では大粛清は継続されており、それから逃れるには帝都外に亡命するしかない。しかし、仮に魔導帝国の国境沿いに張り巡らされた検閲を超えて諸外国まで逃げきれたとしても、かけられてしまった懸賞金までは消えない。下手をすれば魔導帝国との外交問題にもなりかねないような厄介事を抱えてまで、逆賊のレイアを保護してくれるような国など人間の住む場所にはどこにもない。
もし、そんなレイアを匿ったりすれば一体どうなるのかを考えれば、レイアがとるべき行動は一つしかない。しかし……。
「や~~っと見つけたぞレイア。魔術師一人で森の中を出歩くのは危ないぞ」
レイアが再び固めようとしていた意思は、青年の声を聞いた瞬間にいとも容易く打ち砕かれてしまった。
〇
「レイア。貴女は私達の誇りよ。貴女のその燃えるような紅い瞳は初代レッドフィールド家当主が宿していた"深紅眼"と全く同じもの、火の魔術の天性を有している者だけが持つ事を許された証なのよ」
「再び我が家系から名誉ある"紅蓮"の筆頭魔術師が選出される日が近いな。レイアよ、お前に専属の魔術講師もつけよう。日々勉学に励めよ」
「はい、お父様、お母様、私頑張りますね!」
レイア・レッドフィールドの出生は祝福されていた。
レイアの才能が頭角を現し始めたのは齢にして8歳からだった。異例の速さで【発火】を会得し、9回目の誕生月を迎える頃には【ファイアーボール】まで会得した。だから、レッドフィールド家はレイアに期待していたし、レイアも期待に応えようと才能に見合うだけのひたむきな努力を怠らなかった。
しかし、10年目からレイアは停滞してしまった。
「どうして未だに【フレイムウォール】が使えないのだ。初代当主や現在の"紅蓮"は今の年齢になる頃には【エクスプロード】を使えたぞ」
「申し訳ございませんお父様。ボクはもっともっと頑張りますから」
本来、【ファイアボール】の会得ですらそれなりの才能と長期間の魔術修行を要する。一般的な魔術師なら16歳から18歳にならなくては使えないし、【エクスプロード】を使えるほどの魔術師であれば、帝国魔術師団の末端にはなれる有数の実力者である。
「それでいい。お前にはレッドフィールド家の将来がかかっているのだ。心せよ」
しかし、レッドフィールド家がレイアに求めた水準は"紅蓮"だった。
だからレイアは魔術修行もより厳しい方法に変えたし、早く結果を出そうとひたむきに頑張り続けた。上の姉妹や他の貴族の令嬢達が華やかなドレスを着飾っている間も、レイアは社交界に出る頻度を最低限に減らして魔術書と向き合い続け、通ってる貴族学校で気心のあった友人たちとの付き合いも減らすようにしていった。
「どうして……? どうしてボクは【フレイムウォール】を覚えられないの……」
レイアが11歳になる頃には貴族学校で孤立していた。2年前までは仲の良かったかつての友人達からはお高くとまった嫌味な奴だと罵られるようになり、同期の中でも際立って優秀な者たちは【フレイムウォール】を会得し始めた。
「あれからもう2年も過ぎてしまったぞ。まさか遊んでいるのではあるまいな?」
「ボクは……遊んでなどいません」
「ならば早く結果で示すのだ」
「はい……お父様、すぐに覚えて見せますから、もう少しだけお待ちください」
レッドフィールド家がレイアに向ける目も次第に厳しくなり、レイアはより一層焦るようになっていった。不安で心が乱れ、寝不足で集中を欠いたまま魔術修行に明け暮れても、当然成果など出るわけもない。
そして、ついに事故が起こった。
レイアは無理矢理【フレイムウォール】を発動させようとして逆凪を引き起こし、爆発に巻き込まれて半死半生の大火傷を負って死の間際を彷徨う事になったのである。幸い、貴族にのみ入手できる高価な錬金薬ですぐに治療されたので、レイアは奇跡的にも一命を取り留めた。
しかし、事故以降、レイアは何かと理由をつけて魔術修行を拒否するようになったのだ。
「レイア、魔術修行はどうしたのだ?」
「い、いや……いやです。ボクはもう、魔法なんか使いたくない!」
どれだけの財力があろうが、逆凪によって深く刻みこまれた心の傷を癒せる薬は手に入らなかった。それから数年の間、レイアは【ファイアーボール】を使用する事すら恐れるようになってしまったのである。
「不味いな、レイアがこのままではレッドフィールド家は……」
「あなた、かくなる上はやむを得ませんが……」
「そうだな……もはや反雷帝派を頼る他にあるまい」
レッドフィールド家もレイアという希望を絶たれた事によって焦った。何故なら、新しく即位した現皇帝である雷帝ライオネス・ヴォイオディアは、民衆からの支持が厚く極度の実力至上主義者であったからだ。
雷帝は、平民であっても実力さえあれば分け隔てなく積極的に騎士の称号や爵位を与え魔術師団にも取り立てた。そして、限りある爵位は無能な家系から次々と剥奪していったのである。
当然、8人目の無能を作り出しただけのレッドフィールド家も例外にはならなかった。
―――……
昼下がりの帝都の公衆広場の中央には、男女問わず裸のまま磔にされている罪人達が並んでおり、それらを囲むようにして多くの観光客も所せましとひしめき合っていた。
「これより、ライオネス・ヴォイオディア皇帝陛下に対し謀反を起こした大罪人共の処刑を始める」
この時間の間だけは帝国臣民に課せられたありとあらゆる労働の義務は免除される。日頃の労働でストレスを抱えている臣民達にとって、この瞬間は何事にも代えがたい至福の時間である。
なんせ普段は大きな屋敷の中に引きこもって無駄に豪華な衣装を身にまとって無駄に偉そうな態度で座ってるだけの気に食わない無能共に対し、今のこの瞬間だけは何を言っても許される権利が下流臣民にも与えられるのだから。
公衆は好き放題に罵詈雑言を叫ぶ。
「少しでも苦しんでのたれ死ね、売国奴が」
「ふん、税金泥棒共が、いい気味だ」
「帝国に巣くうダニが、死ぬがいい」
臣民達の笑顔と笑い声の絶えない明るい国、それが帝都だった。
公衆の最前列にはおあつらえ向きに角の取れた石ころが山積みされてあるのだが、臣民達はこれを投げてもいいし、別に投げなくてもいい権利が与えられている。当然、折角苦労して最前列に並んだのだから投げないのは実に勿体ない。
そう、処刑方法は自由参加型の石打刑である。最前列の民衆は一斉に最前列の石を手に取り、嬉々として裸の罪人達に投げつけ始めたのだ。
「うぐっ」
石が一つ打ち付けられる度に罪人達は苦悶の声を上げる。石を一つ命中させる度に公衆からは歓喜の声が沸き上がる。石を投げ付けるのは全て帝国の為、それをなすのは罪人を裁くという正義の為、悪人共に石を投げつけないのは帝国への不忠、それを成さないの背信である。
今のこの瞬間だけは、臣民達は皆悪を裁く正義の心の元で一つになれるのだ。
「お母様……」
レイア・レッドフィールドも最前列に並んでいた。男装し、ローブを深くかぶり、誰にも顔を見られないようにしながら。
「いけませんお嬢様、早く石をお投げください。視られますよ」
最前列に並んでおきながら石を投げないのは非常に目立つ。公衆の最前列に居る者から新たな罪人の列に加わるのは珍しい事でもない。むしろその方が労働を免除されている時間が延びるので臣民達からは好評ですらある。
お母様と呼ばれた血と痣だらけの女とレイア・レッドフィールドの深紅の目が合った。そして、レイア・レッドフィールドは震える手で握りしめた石を投げた。それからも可能な限り、もたつきながら、当てないように、投げ続けたのだ。一方は涙を、一方は血の涙を流していた。
レイア・レッドフィールドは次の日は父親と長男に、その次の日には次女と三女に、その次の日以降も石を投げ続けていった。4,5日後にやってくるであろう自分の番がくるまでの間、ただひたすらに投げ続けた。
しかし、当の執行日に磔にされたのはレイア・レッドフィールドではなく、匿っていた侍従になった。帝都の外にレイア・レッドフィールドと七男を逃がしたという大罪を犯したのだから当然の末路である。その後、侍従の親族までもが石打台に乗せられ、七男は追っ手に捕まってその場で処刑された。
そうして、レッドフィールド家に残ったのはレイアただ一人となったのだ。
〇
「レイア、さっきからぼーっとしてどうしたんだ? 串焼きはもう焼けてるぞ」
「ごめんちょっとだけ、昔の事を思い出しててね。そういえばこうやってボクと同じ年齢位の子と一緒に食事とるのって、随分久しぶりだな~って思って」
レイアは、焚き火で炙ってあった塩漬け肉の串焼きを一本手に取って一口つける。
「はむっ、ん、すごく塩辛い、それに脂で口元がべちょべちょだ」
「保存食だからそんな美味しいものではないよ、やっぱりレイアの口には合わないか」
「マジ君は毎日コレ食べてるの?」
「いや、いくら私でも流石にそこまで味覚音痴じゃないよ。それにこんなの毎日食べてたら壊血病になっちゃうしね」
腐敗防止のためにラードと塩だけでコーティングされた肉。それは、本来ならば流水で塩抜きという工程を通すことでようやく食べ物になるような物体である。
「そういえば、食事と言えば剛の者になると魔獣食で飢えを凌ぐらしいね」
「なにそれ……魔獣を食べるだなんて、本当にボク達と同じ人間なの?」
レイアは半信半疑の視線を青年戦士マジに送ると、マジは古ぼけた写本を取り出して見せたのだ。
「これはね、とある高名な魔術師が書いた魔獣図鑑みたいなんだけどね、魔獣の生態が記されているんだ」
青年戦士マジは、うねうねした触手生物の輪郭が大雑把に描かれたページを開いてみせたのだ。注釈には出現地域、最も警戒すべき危険な攻撃行動や弱点など事細かに記されている。
「へーーこんな気持ち悪い生き物が実際に居るんだ。 それに捕まったら苗床って……、ええ……?、なにこの"味"って項目」
「どうもこの魔獣図鑑を書き記した人はね、洞察して魔獣の生態を考察するだけじゃなく、倒した魔獣を食べた後の感想まできっちり書いてるんだよ。面白いよね」
「控えめに言って頭おかしいよ。それ」
魔術師レイアは、先人達が己の肉体をもって記した歴史を一言で切り捨てたのであった。
「あ~~でも、図鑑書いた本人も最初はいやいや食べてたらしいよ? ほら、このページなんて無理矢理食べさせられたけど案外旨かったって書いてたりするし」
青年戦士マジが開いたページには、黒光りしていて羽のある節足動物が書き記されていたのだ。
「ゴ、ゴキブリ!? そんなページ見せないでよ!」
〇
一方その頃……。
「ゴハァッゴフッ」
「うわ、汚ッ、いきなり防腐液を吐くなよな~ゾンヲリ」
「も、申し訳ございませんネクリア様。何故だか急に黒死病の発作が……」
「全く……言わんこっちゃない。私はヴァンパイアじゃないんだから、どうせ顔面ぶっかけするなら防腐液じゃなくて精液の方にしろよなっ。ほら、いいからさっさとこの特効薬を飲め!」
「ですが……」
「ですがも春日もない! やっぱり勝てないから相打ち感染させて病殺、な~んて消極的な勝ち方は認めてなんかやらないんだからなっ。分かったらさっさと別の方法を死ぬ気で考えろ! 馬鹿っ」
「はい」
淫魔少女ネクリアさん十三歳は吐液したゾンヲリさんに対してプリプリしていたのであった。
〇
「実は屍食鬼に関わった人間は屍食鬼に変わっちゃうらしくてね? しかも屍食鬼は人間のフリして人里に紛れ込んでる……なんて事もあるらしいよ。案外、私達の住んでる街は化け物だらけだったりするかもよ?」
「うう、急に怖い事言わないでよ」
青年戦士マジの軽い冗談は、レイアの食欲を減衰させるには十分すぎる効力を発揮していた。それに加えて帝都からの亡命生活で胃が細くなっており、元々小食のレイアが塩と脂の塊を食べきるのは難しい。
「……折角もらったのにごめん、やっぱり串焼き全部は食べきれそうにないかな……」
「じゃあ勿体ないし残りは貰うよ」
「あっ……」
青年戦士のマジはレイアの串焼きをさりげなく取っていくと、何のためらいもなく噛り付いたのだ。そうして、唐突に行われた初めての間接キスに困惑するばかりのレイアであった。
「あ、すまない、つい、いつものクセでレイアの事も考えずに……。レイアはこういうの嫌だよな」
冒険者であれば水の回し飲みや食糧の食いまわしは当たり前である。しかし、貴族、それも令嬢であるレイアにとってはそのような下品な食べ方は当たり前ではない。
「う、ううん、その、ちょっとびっくりしただけだから。うん」
とは言うものの、やはり意識せざるを得ないレイアなのである。
「あーーー……そうだな、お詫びと言っちゃあれだけど、このクエストが終わったら今度酒場でも奢るよ」
「ええっ!? それって、もしかしてその……」
実の所レイアは多少小説も嗜む。だから、男が女を酒場に誘った後にどういった常套句が交わされるのかも知っている。そう、ちょっぴり耳年増なのである。
「おう、勿論可愛い女の子が出てくる方だぞ。一晩だけならお持ち帰りだって自由さ」
レイアが思い描いていた甘い空想に亀裂が入り、ガラガラと崩れていったのだ。そう、現実とは非情である。甘々の恋愛小説的展開にはやすやすと進展してくれない。
「はぁーーー……、マジ君ってムッツリだよね。ボクはそういう場所は大嫌いだから結構です」
かつての憧れであった社交界も、貴族学校での取り留めのない生活も、レイアは全てレッドフィールド家の為に捧げてきた。今もなお、密告制度による監視の目から逃れる事を強いられ続けているレイアにとって、騒がしい場所は恐ろしい場所でしかない。
「むむむ……ならレイアはどういう所が好きなんだい?」
「ボクはこの場所みたいに人の目が少なくて静かな場所が好きかな……。なんだか安心できるし」
「ふ~ん、意外だな。モテそうなのに勿体ない」
「ボクから言わせれば、マジ君もそうだと思うけど?」
これだけ口が回れば女の子の一人や二人落としてそうなものだと、レイアは半分呆れ気味に返す。
「あ~~~……、私はね、実は女の子前だと緊張して話せなくなっちゃうんだよ。ほら、顔がこんなんだから」
青年戦士マジがクエストボードで女魔術師のスカウトしていた時、誰が見ても挙動不審な動きをしていた。相手から目を反らし、声はぼそぼそと小さく、見るからに自信のなさがあふれており、それが一種の気色悪さになっていた。
青年戦士マジが執拗に酒場に通おうとするのは、自覚している女性への苦手意識を酒の力を借りて克服するためでもある。しかし、マジは酒豪であり、いくら飲んでも素面のままなので虚しい努力なのであった。
「だから私にとって、男の魔術師であるレイアと会えたのはほんとラッキーな出来事なんだ。"男同士"だからこうやって気兼ねなく話せるしね」
「ああ……、うん。それなら、ボクはもうそういう事でいいよ」
「ん?」
「マジ君は何も気にしなくていい事だから」
色々と察したレイアは、青年戦士マジの事をただただ哀れんだ。そして、これからもずっと"男のまま"で居た方がお互いの為なのだと諦める事にしたのであった。
こいつら、イチャイチャしてんな……。そんなお話である。
ただのモブとして惨殺つもりだったレイアちゃんに天才や深紅眼という設定まで加えるハメになったのは、全部雷帝ってやつが悪いんです。
ちなみにマジ君の方は何の才能もない単なるへっぽこ戦士です。3話でゾンヲリ君に斬殺されたカイル君の方が強くて才能もあって圧倒的イケメンである程度にはへっぽこだったりします。
ただ、当社比でモヒカン指数が低いのでマジ君がいいやつに見えてくる……来ない? はい。
設定補足。
【深紅眼】に限らず、精霊魔法の属性適正は身体特徴に現れる事がある。顕著なのは髪の色や目の色、なので緑色してれば風属性が得意だし、赤色してれば火属性が得意。シンプルだね!
なお、帝国主力の紅蓮連隊にもなると【エクスプロード】が一斉に1500発という勢いで爆発する事になる。当然、魔術師筆頭の紅蓮さんはそれより2,3段上の破壊魔法を使えるのだが……。魔族国連中のグレーターデーモン階級以上の連中は無詠唱で【エクスプロード】やそれ以上の上級魔法を平然と放ってくる。しかも人間と比べると魔族の魔法は当社比で威力も高い。
戦場は魔法の余波でクレーターだらけになるので、魔導帝国と魔族の戦闘域である黒雲平野の状態は……ぺんぺん草一つすら生えない不毛の大地です。はい。




