表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
寝すぎたオッサン、無双する〜親友カップルをかばって昏睡から20年、目覚めたら俺のハズレスキル〈睡眠〉が万能究極化してて最強でした。超人気配信冒険者の親友の娘姉妹が、おじサマと慕って離してくれません〜  作者: ミオニチ
ネルトと娘姉妹の新たな誓い さあ! ――――へ! 編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/56

寝すぎ50 真・水着の娘姉妹ときゃっきゃうふふ! と……ネルトのラスボス宣言。

「ん……」


 くいっ。ぱちんっ。


 タワーマンション屋上のプール。


 娘姉妹の妹スピーリアが、あえてさっきまで上から見えないようにしていた水色水着(ビキニ)の下に重ねて着ていた白の水着(ビキニ)下側(ぱんつ)の細いひもをくいと上げて見えるように調整する。


 同時に、これも上から見えないようにずらしていた白水着のトップスの肩ひもをぱちんと上げ、はらりととれて水面に漂っていたひらひらとした水色のトップスをさっきまでとは違いすぴぷるんとした谷間を強調するように少し胸の下側につけなおす。


 そうしてできあがったのは、オシャレ可愛くかつ大きく開かれた白水着のすぴぷるっぱいがひらひらと水色水着で装飾され、下側も水色ローレグの下に白ハイレグ二枚重ねという完全無欠な小悪魔的天使妹(スピーリア)の姿だった。


「ず、ずっる……!?」


 あっけにとられたようにそれを見ていたパフィールは、思わずそうこぼした。


 自分だってオシャレ可愛くかつ勇気をだして最大限に肌や胸もとを見せる水着を選んだのに。


 けど、けれど、ただ水着を見せるだけでなく、まさに変身といっていい演出まではさんだこの小悪魔的天使妹の前には、オジサマにとって自分なんてかすんでしまうのでは――


 そんなモヤモヤした気持ちをかかえながら、眉をひそめて見つめつづけていると、スピーリアは姉に向かって、きょとんと小首を傾げた。


「ん……! パフねえ。仇とった、よ?」


「え…………!?」

 

 その妹のあまりにも無邪気で、それでいてうずうずと褒めてほしそうに、甘えるように上目遣いで見つめる青い瞳を見て――


「ええ! やったわね! ありがとう! スピー!」


「んっ……!」


 ――さっきまで考えていたことが全部ぜーんぶ馬鹿らしくなって、パフィールはただ愛おしい気持ちで、少しずれてて最高に可愛い妹をぎゅっと優しく抱きしめたのだった。


「……それはそれとして。スピー。オジサマ、なかなか浮き上がってこないわね?」


「ん。パフねえ。もうけっこう経つ」


 ひとしきりぎゅうと抱きしめられ、よしよしと頭を何度もなでられて、大好きな姉への甘え欲が満たされたスピーリアは怪訝な顔をするパフィールに向かってそう答える。


 見事スピーリアの策にはまり、自らの煩悩の前に破れさったネルトは、頭上から直撃した水の大玉が破裂し、パフィールのとき以上の大量の水に体ごと呑まれ、そのままあえなく沈みこんでしまった。


 その後、小悪魔的天使妹の変身的真・水着姿の披露だとか、姉妹ふたりでイチャイチャべたべたきゃっきゃうふふふしたりだとかで、スピーリアの言うとおり、すでにそれなりの時間が経過している。


「まあさすがに、あのオジサマが海や川とかと違って、こんな流れもない浅いプールで溺れたりとかはないと思うけ、どっ……!?」


「ん! パフねえ! 水が……!」


 ――その変化は、急激に起きた。姉妹のまわり、いやプール中のあちこちで水がゴゥゴゥと渦を巻き、そしてさらに、何かに導かれるように次々と上へ上へと昇っていく。


 ザバァッ……!


「へ、へっへっへっへ……!」


「お、オジサマっ……!?」


「ネルおじ……!」


 ゆらり、と水底――いや水を割ってプールの底から、茶の瞳をギラリと光らせ、ざっぱぁ、と全身を滴らせたネルトが薄笑いとともに起き上がる。


 その天へと掲げられた両手からは膨大な魔力が発せられ、いまも上へと昇りつづけるプールの水へと供給されていた。


「よぉ……! 待たせたなぁ……! パフ……! スピー……! いやー、さすがにプール中の水の大部分に俺の魔力を行き渡らせるのには、ちょーっと時間がかかっちまってよ……!」


「おお、オジサマ……!? い、いったい、な、何する気……!? ぷ、プール中の水って……!?」


「ネルおじ。目がすわってる……」


「へぇ……! 水色一色じゃなくて、本当はそんな水着だったんだな……! パフの二色の水着もすっげえオシャレで可愛いけど、スピーのその色違いのを重ねたのも甲乙つけられないくらいオシャレで可愛いぜ! まぁ、それはさておき、今度はいよいよ俺の番だろ……? だからよ……! つくったんだよ……! プール中の水の大部分を集めた、この〈超々(ヒュージ)極々大(ギガビッグ)大水泡球(アクアボール)〉をよ……!」


「えっ……!?」


「んっ……!」


 そのネルトの言葉に周囲を見まわせば、さっきまで肩のあたりまであったはずのプールの水かさがいまは娘姉妹のちょうど股下のあたりまで減ってしまっている。


 その行き先は、当然、頭上。


「お、オジサマっ……!? ま、まさかっ……!?」


「ネル……おじ……!」


「さあっ! 決着をつけようぜ! パフ! スピー! この俺の〈超々極々大大水泡球〉! 受けてみやがれぇっ! ひゃはははっ! 受けられるっ! ものならなぁっ!」


 ――そして、まるで敵役(ラスボス)のようなネルトの高笑いと宣言とともに掲げた腕が振り下ろされ、プールの水の大部分を半使ってつくりだした、頭上に浮かぶ球……? とはおよそ呼べない不格好で巨大なぷよぷよ泡泡とした水のかたまりがあわてふためく姉妹へと向かってゆっくりと落ちはじめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ