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ハザードの戦い

※少しグロい表現があります。


※6:55分追記!

ってかアレですね!600万PV行ってたんですね!いつのまにか!

ユニークアクセスは88万くらいです!目指せ百万!

PVは一千万までがんばるモチベーションが生まれました。


応援してくださってありがとうございます。

後書き見てくださる方少ないかもなんで前書きでした。


@tera_father

みんな絡んで(マジ暇


本日はまだ更新します。








「貴様らには魔術を使う事すら惜しい」


 その一言と共に暴力が舞った。杖をしまったハザードは、いつだか見かけたロッソのパーティーメンバーだった男達を斬り捨てて行く。


 思ったよりも数が多かった。

 アレから人数を増やしたのだろうか。


「……聞いてねぇぞ! 魔術さえ押さえ込めばいいんじゃないのか!?」


 狼狽する声が聞こえて来る。


「聞こえなかったのか? 魔術すら使わずとも、貴様らくらいならどうにでもなる」


 不用意に接近して来た一人の首を跳ね飛ばした。

 所詮雑踏である。


 徒党を組めば如何なる相手にも勝てると、そう考えてるに違いないが、レベル1がどれだけ集まった所で、所詮雑魚はどう足掻いても雑魚。


 膂力も、速さも、経験も何もかも、一人でひたすら研磨して来たハザードには全く持って及ばないのである。


 二本の長剣が敵を切り裂いて行く。






 肘から先が無くなった者もいれば、

 剣を持つ為の指が全て無い者も、

 とうに目が見えない者や、

 自分を支える足が無い者まで、






 右手には"錬剣アルケミア"。

 左手には"魔剣アーチェ"。







「彼の錬金術師が作り出した合成剣は、どんな物でも分解する」


 ハザードはそう言いながら右手を振り下ろした。


 敵が身につけていた迷宮都市産の貴重なレア装備は、剣の切っ先に触れた瞬間分解され、文字通り身体を強制的に二分する。


「大敵と言われた魔人アーチェの名を冠する剣は、どんな敵でも両断する」


 振り切った右手の遠心力を使って、そのまま左手に持つ魔剣を横ばいに振り抜く。咄嗟に構えた敵の大斧は、頑丈な鋼鉄で出来ているというのにガキガキと無理矢理引き裂かれる様な音を立てて構える敵ごと両断した。


 ワイズデバイスと呼ばれる賢人の武器とは違った性質を持つ二つの剣。


 長い時間を掛けて研ぎすまされたハザードの剣は、超性能武器の力を借りてユウジンに届かんとしていた。


「遠距離だ! 前の奴らがやられてる隙にやっちまえ!」


 迷宮の狭い空間で、縦に並んだ敵達が壁を作り、隙間からボウガンを発射する。隙間を縫ってハザードに接近する程、敵のボウガンの腕は確かな物だった。


「無意味だ」


 最短距離を真っ直ぐ貫かんと迫って来るボウガンの矢に対して、ハザードは臆すこと無く突っ込んだ。


 二つの剣をクロスさせ、目前に迫った矢を三等分にするとその勢いのまま目の前に居た敵を両断しながら、押しのけながら前進する。


「ば、化物……!!」

「失礼だな」


 恐れ戦いて敗走して行く雑魚達。

 もうハザードの独壇場だった。


「濃霧」

「……む」


 迷宮内という無機質な空間で、突然辺り一面を覆い尽くす程の霧が発生する。いやに鼻に纏わり付く水滴、かなりの濃度の霧である事は確かだった。


「久しぶりだな賢人」

「……何者だ」


 霧が晴れて行く。

 まつ毛についた霜を振り落とすと、そこには一人の男が居た。


「ま、どーせモブだし。でもムカつくな」


 少しふてくされる男。

 ハザードは記憶を遡りながらこの男の正体を探っていた。


「……思い出したぞいつだかの」


 ハザード自身が神父のパーティに加わってから初めてのプレイヤーズイベント。あの名無しのロッソ達との初めての遭遇。


 胸くそ悪い記憶を思い出してしまった。

 こいつはそこでエリーの首を跳ねた……。


「蛮族の男か?」

「ごめーとう!! あの後すぐ侍にやられちゃったから俺名前すら出て来なかったんだよね? ムカつくな、ムカつく」


 すぐ鼻息を荒くする蛮族の男。

 手斧を片手に小躍りする姿が気色悪い。


「影の男、ミストが出て来ると思っていたんだが……配役を変えた方がいいかもしれんぞ?」

「ムカッ。マジでお前殺す。首跳ねて転がした所を八つ裂きにしてやるよ」


 あの時は凪の磔刑というなの拷問魔法に発狂して死んで行ったが、今回も同じ様にしてしまおうか……。ハザードは凪の顔を思い浮かべて少し顔を赤くした。


「俺にはシャドーって名前があんだよ! 死ね、毒霧!」


 シャドーは指で口元をなぞると、頬を膨らませて緑色の霧を吐いた。危険を感じたハザードは後ろに飛ぶ。すると、霧が掛かった一帯が大きく爛れ始めた。


「ケケッ! なんであんなに大勢居た配下が居ないと思う? 全部俺が溶かしちゃったからさ! クケケケケ」


 目を充血させたシャドーは、毒霧を吐いた後すぐに壁伝いに四足歩行で接近していた。身軽な動きと四足歩行する姿が相まって、まさに人の世を捨てた蛮族。


 至る所に施された刺繍が躍動する度に淡く発光する。


「……紛らわしい名前だ」


 シャドーの癖に霧の魔術を用いる。

 そして傷を負わされたミストは、影の魔法を。


「死ねぇアアアアア!!!!!」


 斧を振り上げ、跳躍。血に飢えた獣そのものであるかの様に、シャドーは殺意の明確に籠った一撃を振るう。






「——モブはどこまで行ってもモブだ」

「はえ?」


 肉薄したシャドーは、力を失った様にハザードを素通りして倒れ臥した。


「目測を見誤ったか?!」


 すぐさま起き上がって振り向くと、ハザードはそこには居なかった。

 ハッとして前を向く。


「いいや、完璧な一撃だった。かつての俺だったら一撃貰ってたかもしれん」

「舐めやがって……!」


 すぐに攻勢に移ろうとするシャドーにハザードが言う。


「あんまり動かん方が良い」

「へぇ?」


 シャドーは胸の当たりに違和感を感じた。




 トクン……トクン……。




 心音が体内を通した内側からではなく、何故か外側から聞こえて来たからだ。

 胸を抑える。


「俺の皮ァァァ! 肉がぁァァ!!」


 胸部だけ。

 胸部の肋骨以外の全てが、削ぎ落とされていた。


 まるで人体模型の様だった。

 スカスカになった内容物。


 腹膜が破けてしまえば何もかもが零れてしまってもおかしくない。

 そんな状況に、シャドーの頭は一瞬でパニックに陥った。


「だから、動かない方が良いと行った」


 ハザードは錬剣と魔剣を納めながら続ける。


「影の男はどこだ?」

「アアアアアアアアアアアア!!!!」

「……しまった、遣り過ぎたな」


 動けば動く程、定位置から零れ落ちそうになる臓物を、シャドーは必死に抑えようと足掻いている。もちろん、出血は止まない。


 血溜まりが出来てもなお、顔がどんどん青ざめて行ってもなお、自分のモノを必死に集める姿は、酷く醜く見えた。


「イヤダァァァァ! 俺の肉、皮!! 全部ゥゥゥ!!」


 過去、斬撃属性を宿した烈風の渦の中心で身体の全てを削り取られて行った記憶が、フラッシュバックしているのかもしれない。


 もう消滅させてやろう。

 そう思った刹那の出来事だった。


「かっ、ぺっ? ……おぶ……ォォォォブゥゥゥゥウ!!!!」


 シャドーの身体がしゃっくりをしたように一度痙攣した。空気が漏れる様な音が、彼の隙間から出る。気道から口腔と通って発声するのではなく、彼の胸から直接音が聞こえていたのだ。


 そして、剥き出しの心臓が大きく収縮し始めた。

 身体が押し固められ、ケチャップをかけるときの様な情けない音を発しながら潰れて行く。




 血溜まりがドロドロと何かを形作る。

 この光景は見た事があった。





「—————ッッ!!!!」





 飛び退く。

 そう……不幸な事に、戦っていた場所が丁度ロッソの通り道だったという訳だ。






「……あん? なんだてめぇ……ってかシャドォー! いつの間に死にやがったテメー?」


 足下のナニカをみながらロッソが汚い物を視る様な表情をしている。

 そしてニヤッと笑うと右手に力を集中させ始めた。


「ギャッハッ!! 丁度良いや、いま死に戻りしてる途中っぽいけど、これ当てたらどうなんのぉ〜?」


 パリパリミシミシと言う空間を歪める様な音が響く。

 そして、ロッソはその手を振り下ろした。




《あああああああああああああ!!!!!》


 空間が大きく歪んで行く、それと共に激しい音が、断末魔が、シャドーの走馬灯の様なものが歪んだ空間の中に、取り込まれる様に映し出されていた。





 覚えていたかな?

 第48話部分に登場したエリーの首をぶっ飛ばした蛮族だよ?


 名前とか諸々決めてたけど今まで中々出す事が出来なかった。

 ついに出た。(死にキャラ)







 @tera_father

 ツイッターとかよろしくお願いします。




 最近新しいの書いてます。

 ドタバタほのぼのハートフルボッコメディーです。


 《チート能力?-いいえ超絶バッドステータスです-》

 http://book1.adouzi.eu.org/n3555dg/

 是非どぞ。

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