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8/23(2) 飼主の外出を全力で阻止するナッくん
私が寝転んでダラダラしていると──
ナッくんも私の左足にくっついてダラダラしていた。
「ぼちぼち晩ごはん作ろうかな」
それよりも──
おビールが飲みたくなった。
どうしてもおビールが飲みたい!
昼間からウイスキーを飲んだというのに!
私が立ち上がると、ナッくんも立ち上がった。
着替える私の足の甲に乗っかってきた。
『どこへ行く気だ?』
問い詰めるような顔をして、私を見上げてくる。
引き戸を閉めてもあっという間に開けて追いかけてきた。
玄関で靴を履こうとする私の足の甲に乗っかってくる。
『どこへ行く気なんだ?』
私がドアを開けると出ようとする。
なんとか追いかけてくるのを部屋の中へ戻してドアを閉めた。
「ごめんね。おビールを買ってくるだけだから」





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