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第56話 三人娘とあーさんのコラボ配信!その6


「あれはタイラント・ダンジョン・ワームっていうモンスターだよ」

「タイラント?」

「ダンジョン?」

「ワーム?ってどんなモンスターなんですかー?」


:やべぇきいたことないやつだ。

:海外のサイトで伝説の存在的なやつって書いてあったぞ!(URL)

:げ、まじ?

:デッケェミミズ!!

:ドラゴンじゃないの?


タイラント・ダンジョン・ワームは超巨大なミミズ。時速100キロを超える速度で地下を這いずり回り、あらゆる生物、鉱物、植物を食べ尽くすとんでもないミミズ。

ちなみに出現域は深淵と言われている。


「あいつはあらゆる鉱物を食べるからこの宝玉期は深淵からはい上がってくるんだ。さすがに深淵のモンスターは倒すのが難しい。そもそも装備的にも倒せないから、こうやって窪みに隠れてやり過ごすしかない」

「深淵のモンスターって初めてみました……」

「絶対に勝てないよ!恐怖だよ!!!」

「うーん、逃げるのも厳しそうですー。あの速度ならー、車があってもギリギリですー」

「まぁダンジョンのギミックと思ってもろて。とりあえずこのまま進もうか。あいつがいるからモンスターはいないし、来るときは特徴的な音がするから逃げるのも楽だよ」


それにあのミミズはただ鉱物を食べているだけじゃない。

排せつ物は栄養と魔力がたっぷり入った肥料になる。

ミミズが満足して深淵に帰ったあとに植物が生えて繁茂期が始まるというわけだ。


「あ、リスナーに言っておくけど、あれは魔法鉱石に引かれる性質があるみたいで、10キロ以上持っていると狙ってくるから要注意ね。あの大きさだから安全地帯とかに逃げ込んでもエリアごと飲み込むから」


:ひぇ!

:億万長者の夢が砕けた!!!

:いや、1キロでも持って帰れれば俺の年収を超えれるぞ!

:命大事にやぞ、探索者は

:ばっけもーん……


四人で深層を奥に潜っていく。

途中3回ぐらいワームが通りすぎたけど難なく回避できた。

深層4区、5区、6区も同じような構造だったからね。

攻撃しなければこっちに向かってこないし、逃げ込める場所はいくらでもあるからね。

取れた素材はヒヒイロカネ、アダマンタイト、ミスリルの三種。

どれもキロ数千万するらしいけど、ワームが通りすぎた後だったのでほとんど小石しか取れてない。


「よーし、金額的にはそこそこたまったかな?小粒ばっかりですみません」

「十分すぎです!KLM48の皆に焼き肉奢れるぐらい余裕ですから!!!」

「その例えは何なのイオ……」

「どれも高い素材ですしー満足ですー。あれ、時間的にもそろそろ帰る時間ですかねー」

「まじ?7区が今回のメインディッシュなんだけど」

「「「これ以上何かあるんですか!?」」」


:悲鳴が草

:モンスターとの戦闘がない配信とか始めてみたけどワンチャンアル?

:戦闘希望

:満足です!安全に戻ってきて!


ありゃ?

リスナーも満足げだし、帰宅しようかな。


「じゃ、7区の帰還ポータルで帰りましょうかねー」

「……7区には行くんですね」

「……あと少し!頑張る!」

「はーい、頑張りましょー」

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