第378話 じゃ、今日はそんなところで!
「子どもたちのお風呂終わったよー」
「いやー、リリの子は元気だよ」
「それ言うならミミの子も力強すぎー。って何それ?指輪?」
子どもたちをお風呂に入れてきた奥様ズが戻ってきて机の上の指輪を見る。
4つの太陽からの引越し祝いってことを伝えると目を輝かせて見入ってたよ。
チャーリーさん、その反応が面白かったのかさらに宝石出してきたし。
俺、あんなデカイダイヤモンド初めて見たよ……
車のタイヤよりデカイなんて、一体おいくらなんですかね……
「ま、亜人にとって宝石なんて飾るだけであんまり利用価値ないからねー」
「テスラ、それを言ったら魔道具職人が聞いたら卒倒するぞ……一応市場に持っていけばドラゴンの皮と交換できるぞ」
「そうそう。うちの宿にも置いておきたいですよー。アメジストとかそのサイズなら置いておくだけで効果発揮しますし」
「へー!じゃロクちゃん持っていきなよー。このサイズなら山に行ったらゴロゴロあるし!」
……亜人チームの言葉は聞かなかったことにしよう。
深淵は完全に異世界だからねー。
「にゃにゃ!御館様!奥様方ですかにゃ?自己紹介をしても?」
「あ、そうだ。ゆりー。子猫喋ったわー。フェリダーさんだって」
「は?ちょ?なんて?え?しゃべる?」
「……そんな雑な説明、俺でもしねぇよ」
「もう少し詳細を説明しろよぉ……」
ゆりがフェリダーさんを抱えてよく見る。
この姿ならただの猫だよねー。
見た目子猫だから。
「あ、深淵モンスターだけど特に害は無いからそのまま飼っても問題ないよ。私たちメキシコSSSランクが保証するから」
「そうそう。テスラも言ってるけどなんかあったら私たちがぶっ飛ばすから」
「そ、そんな暴力は降りませんよ。し、深淵に帰っていただくだけですし」
「そそ。私の力でウルテカに連れていくだけだから」
「にゃ!私に戦闘の意思はこれっぽっちもありませんにゃ!のんびり猫として過ごさせて貰えれば嬉しいにゃ!」
「…………ふぁ」
ゆ、ゆりー!




