第375話 SSSランクが保証します!
「とりあえず私に戦闘の意思はないですにゃー。この世界もなかなか楽しくてのんびり出来ればいいですにゃー」
「仕事はどうするの仕事は……おりんさんの調査が目的じゃなかったの?」
「にゃにゃ!その辺はバステト様に報告済みですにゃ!今は休暇も兼ねてこの世界をいろいろと見て回ってますにゃー。いやー、この国は猫に優しくて過ごしやすいですにゃー。このまま住ませて欲しいですにゃー」
「わーお……マジかー……そうは言ってもなー。フェリダーさん、ギルドからやばいモンスター認定されてるからな」
フェリダーさんが戦闘の意思がなくても深淵モンスターってだけで危険度MAXだもんな。
そもそも深淵モンスターが地上にいるってだけで世界的にも大ニュースだもんなー。
「あ、そうだ」
ポンっとテスラさんが手を叩く。
「私達『四つの太陽』とあーさんが署名をすればいいんじゃない?SSSランク5人で力を封印したから問題なし!ってことで」
「テスラ、たまにはいい事言うじゃないー。SSSランクのお墨付きがあれば問題ないわよ」
は?どいうこと?
テスラさんからの解説。
過去冷遇して中東でクーデターが起きたりしていた為世界的に探索者の地位を上げようと運動が起きていて、SSSランクはほぼ国家元首並に優遇されてるんだって。
ギルドにもある程度圧力をかけることも出来るそう。
「へー、そんな優遇あったんだー」
「あ、あーさんは優遇措置とかあっても、わ、忘れてそうですね。と、とりあえず日本ギルドがダメでも国際ギルドに連絡して、あ、安全を保証してもらえればだ、大丈夫だと思います」
「ジャパンはその辺の整備が遅れてるからねー。SSSランクであってもあーさんは特殊だし。」
「優遇措置受けるなら世界中のギルドから仕事が舞い込むからね。片手間でやるなら優遇措置受けない方がいいかもねー」
な、なるほど……
国の依頼を専属で受ける代わりに優遇措置を受けられる的な奴か。
なら俺は受けません!
家族第一、仕事第二なのでね!
てことでフェリダーさんの安全保障はメキシコのSSSランク探索者4人のチーム『4つの太陽』が保証するということで決まりました。
ギルドへの連絡は明日、テスラさんがやるって。
フェリダーさんも飛んで喜んでる。
またニュースが荒れるなー……




