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第326話 飯だ飯!

ストーンレインを直撃したタコは姿が無くなるくらい粉々になっていました。

毒を持っていたのが敗因だ、安らかに。


「お、魔水晶じゃーん。もーらい」

「あ!ゴン太!勝手にパクるな!」

「魔水晶沢山落ちてるねぇ。俺も拾っておこうぅ」


よく見るとチラホラと何処そこに落ちている。

天草は魔水晶も取れる産地って聞いていたけどこんな直ぐに取れるんだね。

けど大きさとしては親指の爪ぐらいの小さいヤツばかり。

値段にしても100グラムで2万ぐらい?

工業用にも使えないし趣味で指輪やネックレスを作っている人向けに売る感じだね。


「魔水晶、売るならメメカリが高いんだっけ?」

「まぁそうだね。メメカリだと10グラムから売れるし相場よりちょっと高めでも買ってくれる人はいるよぉ」

「それに砕いて土と混ぜると土中の魔力が増えて野菜の成長が早まるんだ。スケルトン系の骨粉と併用するとダンジョン野菜がすくすく育つぞ」


なるほど!指輪とか以外にもそんな使い方があったのか。

そういえば親戚のスイカ農家が肥料に水晶土ってやつ使ってたな。

あれ、魔水晶の粉が入っていたのか。


:タコ瞬殺でワロタwww

:あのタコ、前アメリカの特殊部隊壊滅させてたよな

:見た見た。海兵隊が一小隊叩き潰されてた。

:魔剣使ってギリギリ死者が出なかったレベルだよな。

:え?そのレベルを瞬殺?は?なにしてるの?

:←SSSランクの探索者〈50000円〉

:←サラリーマン〈50000円〉

:←スパチャ設定が出来てなくて絶叫したダンジョン配信者〈50000円〉

:←2児のパパ〈50000円〉

:←ギルドで土下座した男〈50000円〉


……コメント見たらなんか微妙に反応に困る奴が多いぞ。

スパチャ設定できなくて絶叫はしてないと思うよ!

悔し涙は流した気がするけど!


「よし、食べれるもんはもうこれでいいだろ?そろそろ帰るかー」

「そうだなー。けど腹減ったよなー」


ゴン太が腹を押さえる。

確かに、何だかんだ昼飯食べてないもんな。


「簡単に飯作るかぁ?魚は多めにとってあるしぃ」

「お、保部料理できるの?」

「そういえば家で料理は保部が作ってるんだっけか?」


保部、中学高校と家庭科部の部長やってたな。

料理の腕はあるし、セーフゾーンに着いたら作ってもらおうかな!


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