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第317話 保部一家

保部こと保部五十六―ほぶ いそろく―は中学の時からの友人。

ゴン太と合わせて3人で色々遊んでいた仲だ。

保部、150cmないぐらい小さいから2メートルあるゴン太とかと並ぶと子どもに見えるんだよな。

そもそも顔が幼いから尚更。

そして保部の奥さんリリ―保部リリ―も、中学の同級生。

確かミミの親戚だったかな?

ミミと同じく180cmを超える身長のモデル体型。

保部と並ぶとマジで親子って言われても納得するよ。


「今日は子ども達もつれてきたから大移動だよぉ。久しぶりにこのクルマ出したしぃ」

「大型2種、なんだかんだ取っておいてよかったよ。基本乗ることないと思ってたけど子どもが増えたらバスで運転しないといけないし」

「ひぇー、確か子ども13人だっけ?どこまで増えるんだよ……」

「ほんと、リリさん尊敬します!あらた、私達も頑張ろう!」


ゆり、あの体力おばけと比べてはいけない……

そもそも体力だけならゴン太の方が上なのに子ども3人しかいないから察して欲しい……


「さて、保部も来たし天草ダンジョンに行くぞ!保部も準備出来てるんだよな?」

「おうよぉ。子どもが増えたからお金も欲しいからなぁー」

「そうそう。農協の給料じゃ中々やって行けないからねー。いそっちにはダンジョンに潜って稼いでもらわないと!」


リリの鼻息が荒い。

そうだよなー、子ども13人、しかも上の子はもう小学生4年生だもんな……

うちも2人で食費すごいことになるもんな。

俺がダンジョンから肉とか色々取ってきてなかったらまだ上がってただろうし、食費管理は本当に大変。

ゆり、毎日ありがとう。


「てことで、今日の目標はあーさんとこのバーベキュー食材と保部んとこの食費を安く済ませるってことだ!結構食材集めることになりそうだから頑張るぞ!」

「わぁー、あーさんとこのバーベキューってだけで大変そうだけど」

「俺は保部の食費が心配だよ……」


最低でもシーサーペントか何か狩った方がいいかな?




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