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第308話 飯配信をするぞ!

「ふぃー。解体終わりー。サヒーリさんもお疲れ様でした」

「んー。お疲れ様でした。最近ダンジョンで解体すること無かったから疲れましたー」


腕を回してコリをほぐす。

サヒーリ王女も中腰だったので背骨を伸ばしてる。


「イミウル、疲れたから帰るー」

「イミウル、お疲れ様!ゆっくり休んでねー」


イミウル君が光となって消えていく。

食虫植物の精霊だから鶏肉は食べれるらしいけど人前で鎧は脱ぎたくないそうだ。

一応戦士だしね。


とりあえず火を起こしてからカメラの準備。

サヒーリ王女が悩んでたから無しにしてたけど、さっきモヤモヤを解放したからスッキリしてるみたいだし。

王女にも聞いたらこういう料理は公開した方がいいだろうということになった。


「それじゃ、配信開始。またまたゲリラ配信になっちゃったけど……ってもうコメント来てる!」


それでも配信開始すぐで1000人集まってた。

すげーな!まだTmitter更新してないぞ!


:配信だー!!!〈50000円〉

:わこつー〈1000円〉

:わこー

:おつおつー

:今日は姫様がいる!

:姫だー!

:王女様最強!王女様最強!〈2500円〉


「すぐ人が集まってきた!内容肉焼くだけなんだけどねー」

「いいと思いますよ。それがうりなんですよね?さて、肉の味付けはどうしましょう?塩コショウでも充分美味しそうですけど」

「それはですね……コレを使います!」


俺はカバンの中から瓶を取り出す。

ラベルにはでかでかと『ほりこし』の文字。

栄養素の欄があるけどほぼ名前だけしかラベルに書いていないスパイスの瓶。


「ほりこし?ふりかけですか?それにしてはスパイスの香りが強い?」

「まぁまぁまぁ。まずはちょっと舐めてみてください」


俺が取りだした瓶から少し、王女の手に載せる。

恐る恐る口に付けた王女が目を見開いた!


「こ、これは!ハーブの香りの中に胡椒などのスパイスがガツンとくる。そしてほのかに醤油の味もしてあとから旨みがやってくる……舐めているだけで幸せになる味!」

「そうでしょそうでしょ!このスパイス、会社の後輩から勧められたんですけど何の肉にも合うんですよ!何ならご飯にかけても美味しい」

「はっ!確かに!『御飯の親友』を毎朝かけてますけど、これでもありですね!」


:ほりこしじゃん!

:ほりこし、俺も愛用してる

:ほりこしは最強

:あれかけるとどんな肉でも食える

:安い豚肉でも絶品に変わる

:あ、公式サイト落ちてるw〈3000円〉

:今度スーパーで探してみるか

:まーたステマしてるよ

:案件配信どうした!ステマじゃ金になんねえぞ!〈10000円〉

:おっさんだしステマぐらいでいいやろ

:もう少し、手心というものを……



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― 新着の感想 ―
こんばんは。 あ~、キャンプなんかでもわりかし愛用されてる人が多いらしいですねほり○し。後は黒○のスパイスとマキシマ○なんかがキャンプで愛用されるのが多いスパイスと聞いたような? マキシマ○は宮崎だ…
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