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第287話 チャンネル『薬師酒呑堂』

「おうおう、この小娘じゃな。声が一緒だし、貰った紙に書いてある顔も一緒じゃな。人の子にしてはいい飲みっぷりじゃった」

「えぇ……お前が褒めるってマジで飲む人じゃん……酒飲エピソードがあるって知ってはいたけど」

「配信だと小さいですね!京都の山にいた鬼と同じぐらい?」

「あー、あいつらよりは大きいじゃろ。アレはゴブリンの一種じゃから」


巫女さんって確かリアルでも130cmなんだっけ?

Vの姿は角を入れると140cm。

まぁ小柄だよね。


ちなみにティム君が言っているのは餓鬼と呼ばれる日本独自のゴブリンのこと。

妖怪の一種として古文書に書かれていたりするからもしかしたら亜人の一種かも?と学会で騒がれておるんだっけか?

ランファに聞いたら大きく言えば亜人だけど、欲に忠実に生きる部族だから話が通じないそう。

ごく稀に喋れるヤツがいるそうだけどここ数百年見た事ないって。

妖怪、会ってみたいよねー。

学校の怪談とかよく読んでたから興味はあるよ。


「さて、あとは俺のチャンネルと布教用で事務所の先輩たちのチャンネルも登録してっと……はい。完了」

「おー!これで見れるようになるんですね!旦那、ありがとうございます!」

「ほー。いい時間つぶしになるな。これ、文字も打てるのか?」

「おう、ここにコメントってボタンがあるだろ?これを指で押して、出てきた所に……」


そんな感じでランファとティム君にタブレットの使い方を教えた。

30分ぐらいでティム君はコメントが打てるようになったけど、ランファは諦めて酒を飲み始めた。

コメント、見るだけでもツマミになるってさ。

ただ不貞腐れてるだけにしか見えないけどな!


「ランファ、お前もチャンネル作っとこうか?『ランファの診療室』とかどうよ?」

「わしは薬師であって医者じゃないぞ!配信も興味無いわい」

「いやいや、もしかしたら元禄薬品から連絡があるかもしれんやん。簡単に作っとこうぜ」

「……めんどいのぅ。ティム、お前が考えろ」

「うえ?!俺?うーん……あ、『薬師酒呑堂』はどうです?親方」


お!いいアイディアじゃないかティム君。

薬師のランファに、酒飲みのランファ。

二つの意味があるしかっこいいやん。

ランファを見ると満更でもなさそう。

て、事でランファのチャンネルも作りました。

ティム君もチャンネルも『薬師酒呑堂』チャンネルに統合させた。

配信見るだけならチャンネルひとつあれば十分だしね。

配信しないから設定も適当でいいよね。



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