第277話 王女、探す
配信を見るとまだ10万人見てた……
うっそだー……ただの機械設定だけだよ?
そもそも俺ハード系は弱いからヒーコラしながら設定してたのに……やば、恥ずかし。
配信終了を改めて宣言して終わり!
次はちゃんと切ってからセットアップしよ……
次は無いけどね!
きっとだよ!
「さて、サヒーリさん。落ち着きました?」
「色々衝撃でしたけど何とか。あ、このお茶美味しい」
「ツリードラゴンの頭に生えている葉を煎じて作ったお茶です!ギルドの人にも人気なんですよ!」
……王女、固まる。
ドラゴンの素材さっきからバンバン出てるもんなー。
てか、ギルドの人に素材のこと言った?
ツリードラゴンの葉って揉み揉みして出てきたエキスでも傷口にかけたらすぐに塞がるぐらいには回復効果あるんだよー。
バレたら土下座されそうだな、うん。
「まぁまぁそれは置いておいて。この前ドムリさんから聞いたんですけどトミーの小屋に用事があるんですよね?」
「な!なぜそれを!ドムリ、こういう時は勘が鋭いから……」
「聞いてもいいですか?一応俺が持っているやつなら何とかなりそうですし」
まぁ素材が多すぎて処理出来てないから高そうなやつなら押しつ……ゴホン、プレゼント出来るからね!
宝の持ち腐れは勿体ないからね!
「……ちょっと説明が難しいので歩きながら説明してもよろしいですか?」
サヒーリ王女が立ち上がる。
ティム君も一緒に来るそうなのでみんなでトミーの小屋に行く。
「ワタクシがタジマさんを知った配信はココで亜人、トミー様を紹介していました」
「あの配信、世界的にバズりましたからねー」
「えぇ、最初はパーティーメンバーからオススメされたんです。配信内容も驚きの連続でとても楽しかったです!」
「それはよかった!」
あの配信、アーカイブに残してるけどそろそろ総再生回数5億回行くもんな。
いやー、亜人の情報ってほぼなかったからすごくバズったねー
歩いていくとトミーの小屋が見えてきた。
トミーの小屋は倉庫の方が大きい。
大きさで言うと地下室でもバス10台ぐらいは余裕ではいる。
なお中身の6割は俺の素材らしい。
少しトミーが使ってるらしいけど全然減ってないな……
ドラゴンの尻尾とかほぼ干し肉になってるから武具ぐらいにか使えないしなー。
「その後タジマさんの素材として倉庫の中が公開された時、あるものが見えました。それが本物なのか確認したくて留学を決意したんです。外交や企業誘致はおまけ程度です」
外交をおまけって……どんなアイテムなんですか……




