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第274話 ロックハンマードラゴンのお肉

:ロックハンマードラゴンってどこのドラゴン??

:日本だとまだ見つかってないんじゃなかった?

:メキシコの探索者が討伐動画出てたぞ(URL)

:しっぽのはんまーえぐ!〈5000円〉

:頭のツノがでかいのが雄、全身が黒色なのが雌か<500円>

:しっぽの一振で人が彼方に飛んでいったんやが……


イミウルくんが飛んできたので一緒にサヒーリ王女をソファーに寝かせてコメ欄を確認する。

ドラゴンの肉、食べたことないのかな?

ロックハンマードラゴンは尻尾の先に石の様に硬いコブをもつドラゴン。

頭に三本の角を持ち、突進して尻尾で薙ぎ払うモーションが有名。

日本だとほとんど目撃情報が無いドラゴンだ。

……どこで取ってきたんだい、ティム君。


「ドラゴンの肉ってだけで美味しいんですけど、ロックハンマードラゴンは突進ばっかりするから倒しやすいんですよね。壁に突っ込ませて角が抜けなくなったら薬品で弱らせればいっちょ上がり」

「……なかなか豪快な倒し方するねーティム君。ランファ譲りかな?」

「いやいや、親方は面倒くさがるから正面から蹴り上げてますよ。下顎から蹴り上げることで角にダメージを与えずに倒せるから覚えろっていつも言われます」


……あのアル中も大概な倒し方だったわ。

ドラゴン蹴り倒すとか、どー言うことよ。

白沢なんだから神通力とか魔法でどーにかするもんだと思ってたけど、物理って。


「尻尾があるってことはほかの肉もあるの?もう干し肉にしてる?」

「いや、討伐はしてないですよ。尻尾切って逃がしてます。そもそもロックハンマードラゴンは繁殖期に争う時に切れるので」


ティム君が言うには繁殖期にオスメス共に縄張り争いをするらしく、どちらかの尻尾が切れるまで殴り合うそうだ。

切れて直ぐに持ち帰って食用に加工するんだって。

エコというかハイエナというか……

まぁダンジョンという中で生活しているならそんなもんか。


「なので尻尾の肉は全部ソーセージにしてます。今回は多めに作ったから旦那にもおすそ分けしますね」

「いやーすまんねー。子どもが喜ぶよ。肉大好きだから」

「今度連れてきてくださいよ。親方もあの規格外の子どもだから気になるって」


連れてきたいのは山々だけどまだちりちゃんは小学生になったばっかりだし、りゅうくんも年中さんだからね。

ダンジョンには入れませんよ。

何かカメラとかあれば見せることは出来るんだけどねー。





あ、そうだ。

こういう時にあれが使えるんだ。

元々押しつ……ゴホン、プレゼントする予定だったから良かった!





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