第28話 vsミノタウロス(瞬殺)
「とりあえず配信始めまーす。さてさて、今日はミノタウロスを倒すぞー。お肉食べたい!」
『お、フラグかな?:コナモン』
『今日も下層モンスターですねわかります:紅生姜』
「……んな訳、あってたまるかそんなもん。今日は金峰山だから、そんなイレギュラーはないやろ」
『金峰山ダンジョンでもイレギュラーが発生したらもう手に負えません。熊本県ギルドとしては無理です。国として対応しないと行けないのでやめて欲しいです:熊本県ギルド公式』
ほんそれ。
そんなイレギュラーバンバン起きてくれるな。
いやマジで。
「とりあえず中層までダッシュしてミノタウロス倒して上層の安全エリアで食べる感じで」
『りょ:紅生姜』
『りょ:コナモン』
『気をつけていってらっしゃいませ:熊本県ギルド公式』
ギルド公式からの言葉はありがたいです。
コメントの感じ、福崎さんな気もするし狩りが終わってから聞いてみよう。
さて、いっちょやりますかー!
『お前さー:コナモン』
『配信映えと言うのがあってだな:紅生姜』
『……なにも参考にならないですね。どんなスキル持ってるんですか?:熊本県ギルド公式』
「……まぁまぁまぁ。とりあえず、すみません」
まぁ、ぶっちゃけた話、やりすぎちゃった☆
……はい、すみません。
いやー、ねえ?
久しぶりのミノタウロス、しかも大型種で興奮してしまった。
スキルマシマシで飛び出した俺は一気に二匹の首を切断、風魔法で血抜きまで済ませてしまった。
その時間約10秒……
「……まぁ中層のモンスターですし?背後取れたし?よそ見してたから隙ありってことですし?」
『言い訳乙:紅生姜』
『無理があるから:コナモン』
『やっぱりあーさんはEランクじゃダメでしょ?どう見てもAランクの動きですし:熊本県ギルド公式』
「昇格試験は諦めたので(定期)」
とりあえず肉ゲットと言うことで。
血抜きまで済ませたことで、ドロップ品も食材とそれ以外に分けるのも楽になった。
シャトーブリアンも1キロ超えだし、赤身も中々の量が手に入った。
やっふー!
……まぁ一人で食べる量には限界があるのでその辺も気にしながら料理しますかね。
俺はウキウキで上層に戻る道に移動した。




