第273話 ソーセージ炊き込みご飯
色々ツッコミを入れたいところですが一旦置いておいてご飯をいただくことに。
ソーセージ炊き込みご飯の作り方はご飯2合を研いで、好きなだけソーセージをぶつ切りに切って放り込む。
バター一欠片と黒胡椒、醤油、コンソメを入れてそのまま炊飯するだけ。
チョー簡単、ちりちゃんも好きな簡単料理だ。
「ティム君、このレシピどこで知ったの?」
「この本ですね。この前カレー食べた時に知り合ったギルドの方から頂きました。こんなに簡単なら毎日作れますからね」
「あ。この本!学校で話題だった本ですね!ズボラプリン教えて貰ってジェスカに作ってもらいましたけど感動してました」
黄色い表紙のレシビ本が出てきました。
俺も持ってます、カンタンズボラ飯レシビ。
本当に簡単に作れるから助かるんだよねー。
俺、肉焼くしかできないから炊飯器料理が救いなんですよ。
「とりあえず、サヒーリさんからどうぞ」
「では、いただきます……ん!これは!」
スプーンでご飯を頬張るとサヒーリ王女の目がカッと開かれた。
「う、美味いです!美味すぎます!ソーセージの旨みはもちろん、バターの香りと甘味を感じながら胡椒の辛味がしっかり締めてくれる。何杯でも食べれちゃいますよ!」
「でしょう?偏食家の親方でもこれは食べてくれるんですよねー。まぁ酒の肴にしてるんですけど。ソーセージ単品もありますのでどうぞー」
「あー、わかるわー。居酒屋とかの〆に出てくるとテンション上がる」
ソーセージに含まれる旨みがしっかりと米に付いて美味しいんだよね。
俺も食べてみるとソーセージの旨みが段違い。
これ、自家製ソーセージだな。
ちょっと塩味が強いところがランファらしいな。
:ソーセージ炊き込みご飯、男飯だよな
:あれはガチ
:ご飯何杯でも食べれる
:この前5合食べたわ。まじ美味い〈2500円〉
:あ、レシピ本が通販サイトから消えたwww〈20000円〉
:ほんまやwどこのサイトもないwww
:しれっとステマするからなーここのチャンネル
:ソーセージ美味そう〈1000円〉
:案件配信するより勝手に企業を盛り上げてくれる男〈50000円〉
「ソーセージ、美味しいです!これはどこで作られてるんです?」
「王女のお口にあって良かったです!これは自家製ですね。多めに作ってるので後でお渡ししますね!」
「ありがとうございます!自家製ってことはお肉はモンスターですか?」
「そうですね!今回のソーセージは肉の味を楽しみたいと親方が言っていたのでロックハンマードラゴンのメスの尻尾から作ってます!ドラゴンの尻尾は振り回したりするやつほど肉が締まって味が濃厚になるんですけど、ロックハンマードラゴン、しかもメスの肉は絶品なんです!あまりにも筋肉質なので加工にひと手間かかりますけど干し肉にしてもご飯がもりもり食べれるぐらいに美味しいんですよねー。あ、バターも自家製ですよ!素材は確か……」
あ、王女
……気絶しちゃった。




