第267話 配信再開でーす
「タジマさん!魔法をかけてくれてありがとう!この魔法久しぶりすぎて忘れてたよ」
「どういたしまして。精霊でも忘れてる魔法ってことはやっぱり古代の魔法なんだね」
「多分ナウロでも長様と昔からいるじいちゃんたちしか使えないと思うよ。イミウル教えてもらったことないし」
「そーかー」
とりあえず精霊と話が出来ることはわかったので良しとする。
……精霊でも知らない古代魔法ってすげーヤツ教えられてたんだなー
まぁそれはそれで置いといて、一応今日の目的は深層の探索なのでね。
精霊とかナウロについてあれこれ聞いていると時間が無くなっちゃうよ。
「じゃ休憩を終えてまた先に進みますかね。配信も始めますよー」
「タジマ様、イミウルはそのまま喋りますか?」
「え?そのままの予定でしたけど何か?」
「いや、精霊が喋るなんて配信に乗せていいものかと、後さっきは喋ってなかったし」
「んー、まぁ大丈夫でしょう。うちのリスナーは共通言語魔法のこと知ってるし」
「配信!楽しそう!文字が流れてて魔法みたいだったからよく見たい!」
お!イミウル君もティム君タイプだったか。
まぁ自己紹介タイムを設けて話してもらえばいいでしょ。
「配信再開でーす」
:まってた
:わこつ
:わこー
:2部開始だー!<10000円>
:おつおつー<500円>
:サヒーリ王女最強!サヒーリ王女最強!
画面いっぱいにコメントが溢れる。
休憩中にtmitterのトレンドにでものったのかな?
スマホでエゴサでもしとけばよかった。
「じゃ休憩中に変わったことをイミウル君、自己紹介をお願いします」
「はーい!サヒーリの精霊、イミウルだよ!得意技は剣で切る!みんなヨロシク!」
「イミウル、よく出来ました」
「へへへー」
「ってことで、共通言語魔法でイミウル君が喋れるようになりましたー」
:なに?
:は??
:え?
:精霊が喋っとる……
:イミウル君、声低!
:なになに?どした?
:普通精霊喋らないよな?
:まーたおっさんなんか<5000円>
:ニュースが盛り上がるなー
コメントも盛り上がってますね。
ヨキヨキ。
「それじゃ、深層探索再開しますよー」
「「はーい!」」
元気でよろしい!




