第254話 いつメンでのボイチャ その4
「アニーは格ゲー?ダン6だっけ」
『そそ。ダンジョンファイター6。アンドリュー本村、楽しいゾ。あーさんもやろうぜ』
「ちりちゃんがハマってたけどやらん。コントローラー壊しそうでな」
『……ちゃんとコマンド入力しような。ちりちゃんもそうだけど、あーさんもすげーガチャプレイやん』
格ゲー全然したことないから分からんのよ。
コマンド?っていう方向キーとボタンで技出すらしいけど無理だよアレ。
一回転してマル?何度やってもジャンプして小キックだよ。
ガチャガチャが正義よ。
『本当にゲームに関してはあーさん下手だもんなー。RPGぐらい?』
「フレイムファンタジーなら12完クリしたぞ。実績全解除までやったわ。あとクリーチャーハンターはほとんどやった」
フレイムファンタジーは長年存在している王道RPG。
美麗なイラストが好きでパケ買いして中学時代やりこんだわー。
クリーチャーハンターも同じく中学時代にやりこんだやつ。
ハンターと呼ばれる探索者のようなキャラを使ってクリーチャーを狩って街を発展させるゲーム。
どっちもコツコツやれば先に進めるから下手でも遊べたんだよねー。
『……なんともピンキリだよな。探索者の動体視力があれば格ゲーもFPSとか余裕そうだけど』
「そうは言っても新型は無理だぞ。目が追いついても操作が追いつかんわ」
昔のゲームなら楽勝だけど、最近のゲームは対探索者用にフレームレートとかモーションに一癖入れているせいで目が追いついても反応できないことが多いんだよ。
Again Legendとかがそれ。
あれ、キャラがぴょんぴょん跳ねるし3次元に動き回るからHMDとかつけないと無理よ。
「ゲームはのんびりに限るわ。格ゲー奢ってくれるならサンドバッグぐらいにはなるけど」
『俺よりお金持ってるやつが言うセリフかよ。逆にゲーミングPC奢って欲しい』
『今度みんなが集まる時に焼肉奢れ』
『もしくは酒持ってこいよ、しこたま飲むぞ』
好き勝手いいよって……
奢る分には問題ないけどさ!
そんな感じでボイチャを終わる。
明日から実家に帰ってゆっくりしようかね。




