第250話 〆のラーメン(2杯目)
「「ご馳走様でした!!」」
「はいよー」
「福崎さん、結構早食いですか?お腹に悪いですよ?」
「……チャーシュー麺足りないとか言ってレギュラーひとつ追加で頼んでる人に言われたくないですけど」
「ギルドは忙しいので早食いは基本ですよ!ポーションあれば胃腸のあれこれ1発ですし」
うん、谷尾崎さんの言う通りだね。
ポーション万能。
「じゃ、私たちはそのまま帰ります。ドムリ様、田島さん、お疲れ様でした。」
「エンペラーリッチの素材供給ありがとうございます!次は深淵の素材、お待ちしてます!」
が、がんばりまーす……
2人はこのあとバスで帰るそう。
時間的にはギリ休日ダイヤで終電ですな。
「ワタシもそろそろ帰ります。ミナミダ様、次は姫様も連れてきたいのですがよろしいでしょうか?」
「全然構いませんよー。昼飯は近くの人が押し寄せるから来るなら早めか、昼休みが終わる14時過ぎがいいっすよー」
「なるほど、承知しました。では、タジマ様、今日はありがとうございました。今日の御無礼、いつか返させていただきます」
「無礼なんてそんな!いいってことですよ。お気をつけて」
ドムリさんが立ち去ってからラーメンをすする。
2杯目でも何だかんだお腹に入るねー。
やっぱ俺の身体燃費悪すぎるでしょ。
「あ、そういえば。この前頼んでたやつ。取ってきた?」
奥から南田さんが出てくる。
既にのれんも下ろしてあり、他に人はいない。
「あー、モンスターの骨ですか?」
「そうそう。新しい看板メニューの参考になれば、と思ってねー。ワイバーンの骨で作るラーメンとか美味しそうじゃん」
「……仮に出来たとして1杯いくらになると思うんですか。そもそも持ち帰れません。なのでありません!」
「そこは田島さんが無料で提供してくれるんでしょ?融通してよー」
無茶言わんでください。
法律で禁止されてるんですから。
俺が個人で食べる分には問題ないけど、渡すとなるとすごく厄介なんですから。
「そもそもギルドの人が来てる店で勝手に素材譲渡なんて出来ないですよ。諦めてください」
「ちぇー。つまんないなー。今日のドラゴンでもいいよ!顎からいい出汁取れそう」
「軽いノリでやめてください。そもそもスカルドラゴンで出汁なんてとったら呪われそう」
「いやー、やってみなきゃわかんないよー?胃薬用意してるから」
そんな無茶出来ませんがな……
そもそも骨、ギルドに買い取ってもらったしね!
あと最近油物食べると次の日に来るようになったしね……
ラーメンは別だけどね!
そろそろ牛より鳥を食べたほうがいいかな……
「普通にオーク肉を仕入れてるところから新しく骨貰えばいいんじゃないですか?他にも肉あるでしょ?骨もありそうだし」
「いやー、あそこはオーク専門だからねー。だから安くしてもらってるところあるし。けどあそこは量が取れるからいい所だよ」
「なるほどー。オーク肉買うことあったら使ってみようかな。ドラゴンの骨は諦めてください」
「はーい。おっけーおっけー」
本当に大丈夫かな……
その後の話。
花畑さんから聞いたら3人のチャンネル登録者数が全部50万人超えたって。
何なら休止中の花畑さんのチャンネルも10万人ぐらい増えてたって。
スパチャも1人300万超え、tmitter急上昇ワードになったって喜んでたよ。
先輩を応援できて良かった良かった。
今度コラボしましょう!とDMをもらったので考えないとね。
なお、翌日筋肉痛で歩けなくなったのは内緒。
壁なんて走るもんじゃないね……
りゅうくんとちりちゃんがここぞとばかりに足をつついてきたから全力で高い高いしてあげたよ!
喜んでたけど、結構高く上げたつもりだけどねー
元気なことはいいことです。




