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第245話 姫様の目的

「レギュラーひとつにチャーシュー麺大盛がひとつ、両方とも揚げニンニクっと、少々お待ちー」


南田さんが厨房に消える。

このラーメンを待つまでの間が楽しいのよ。

待っている間にドムリさんと今後の予定について話し合う。


「姫様としては深層攻略に行きたいそうです。深層にあるアイテムがどうしても欲しいと」

「アイテムですか……具体的に話してもらえると」

「ワタシも詳しくは聞いていません。ただおそらく亜人の小屋……たしかタジマ様の配信でトミー殿の小屋と説明されていましたよね?あの小屋にあるのでは?と思っております。タジマ様の配信を見られてから留学を決められておりましたので」


なんと!あの小屋の中に探し物があると!

トミーの小屋までなら白川ダンジョンですぐ行けるし何だかんだ早く終わりそうだなー。

しかも配信で写ってたってことは俺用にトミーが溜め込んでたアイテムの中ってことでしょ?

探すのは楽でいいねー。


「あそこのアイテムなら直ぐに取りに行けますね!アイテムが見つかったあとは特に予定は無い感じですかね?」

「そうですね。あとは自分の成長に!と仰っていたので特に希望はないかと」

「了解です。じゃ早めに行くほうがいいですね。秋になると毒霧期になったら俺でも深層に入れなくなるので」

「なんと、そこまでの毒なんですか?てっきり克服されているのかと」

「……もしかして人外扱いしてませんか?流石に猛毒を数時間浴び続けるのは耐えきれませんよ」


俺でも耐えれて3時間が限界です。

……まぁ3時間あれば深層のボス部屋までは行けるんですけど、そこは秘密。

話したらギルドからアイテム採取のおねがいされそうだからね。

行くなら下層までですから。


「俺が耐えれない毒なので一般の探索者はまず無理ですね。深層1区でギリギリでしょう」

「なるほど、それならば仕方ありませんね。今年の夏、8月辺りで潜る形で姫様に提案させていただきます。まぁ学業が落ち着いたらすぐに潜られそうですが……」

「デスヨネー。まぁ、若い頃は旅をさせろと言いますし、6月に入ってからでも大丈夫ですよ。よろしくお願いします」


6月上旬じゃなければ大丈夫だからね!

繁忙期に定期メンテナンス、バージョンアップ対応とイベントが目白押しなんだよね……


派遣社員、辛いですね……

仕事楽しいからいいんだけどね!





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― 新着の感想 ―
猛毒に時間単位で耐えられる時点で人外なんだよなぁ
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