第223話 事務所の先輩(年下)
熊本城ダンジョン下層で出会った女性3人は同じ事務所の配信者でした。
……そんなことある?マジ?
福岡で活動してるんじゃなかったん?
どういうことなの??
:同じ箱とか、草生えるwww〈1000円〉
:おっさん、事務所のメンバーは覚えておけよ!
:草www〈1000円〉
:おっさんはおっさんだったわ……
:顔覚えてないとかwww
:これは社長室案件www〈20000円〉
……ヤッベー、そういえば所属メンバーのプロフィール送られてきてたんだった。
博多ダンジョンにはいる前にチラッと社長の欄だけしかみてなかったよ……
「す、すみませんでした!!!」
「あ、謝らなくて大丈夫ですよ!私たちも顔だしに行けてなかったし」
「ですです!こっちこそSSSランクの方なのに気づけなくて申し訳ないです」
「社長から天然っぽいとは聞いてましたけど私たちも気がつけなかったです。すみません」
「いえいえ、事務所の先輩方を覚えてないなんて……新人として恥ずかしいです」
「「「私たちの数十倍の登録者で新人扱いはキツいですから!」」」
本当に絶叫されてしまった。
いや、事務所に入ったら年齢とか関係ないしね。
というか社長含めて4人って話だったのに……
俺のアホ……
「……すみません。本当に。俺も含めて改めて自己紹介お願いしてもいいですか?」
「は、はい!喜んで!改めまして、ライヲン所属、遊園地大好き、おかしも大好き!佐世保サンゴです!」
「同じくライヲン所属、仕事のストレスをモンスターに。OL探索者、筑前絆」
「のんびり配信が目標。魚と肉とジュースがあれば大丈夫!小竹黒子ですー。今日は旅行配信も兼ねて熊本に来てましたー。よろしくー」
おぉー!
ちゃんと口上持ってる!
やっぱ配信者って自己紹介作った方が映えるなー!
「か、かっこいい自己紹介!やっぱ憧れますねーオリジナル自己紹介。俺も作ろうかなー」
「……SSSランクの自己紹介ってハードル高いですって」
「今のままで十分かと」
「うん、掴みはしっかり取れてますよ。無理しないで」
……本当に?不安しかないよ?




