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第146話 深淵

「俺は鬱蒼としたジャングルだったよ。奥に古代文明があったぐらい。2層はピエロがいた世界でしたね。」

「1層のジャングルならウルテカだね。私達が原住民と情報交換している時にアラタがやってきたんだ」


正確には俺がジャングルのモンスターを薙ぎ倒していたらケルー、もといケツァルコアトルが来襲、ぶっとばしたらテスカポリトカがお詫びとして招待してくれたんだよね。

ケツァルコアトルって羽が生えた蛇だったからね。

普通にレアモンスターと思って殴っちゃったよ。


「……なるほどな。だから親しげだったのか。オッケーだ。これで確信が持てた」

「確信って?」

「深淵は異世界に通じてるって話はわかるよな?おそらくだが繋がる世界がランダムってことだ」


マローさんの予想は深淵の繋がる世界はランダムに飛ばされているということ。

他の国のSSSランクの人にも聞いたそうだけど深淵にたどり着いている人は総じて別の世界だったそう。


「俺は10の組織が戦争をしている都市、『絶対聖女』『不落城砦』はサムライとニンジャが対立しているジャパンににているが違う島国、『深紅の鉄仮面』は人に化けるモンスターが住む真っ黒な森、『魔道王』は巨大な書庫だってよ。あんたらの話を聞くと偶然被ることもあるっぽいがほぼ間違いないだろう」

「俺、深淵一回しか行ったことがないから、わからないですね」

「まぁ俺も一度到達しただけだからな。次に同じ世界に行けるかもわからない」

「あー、それは問題ないと思うよ。私達は数回行ってるけど別の世界に行ったことはないからね。おそらくだがダンジョンで遷移先が決まっているんじゃないかな」


テスラさんの意見に納得。

そういえばチャーリーさん―チャルチウトリクエ―の能力でウルテカの神殿に繋がってたね。

まぁ神様の力で固定されてる可能性も否定はできないけどね。


「ダンジョンで決まってるならまだ行きやすいかもな!あの世界、科学技術もそうだが魔法もモンスターも見たことがないもんばっかで楽しかったからな!また行きたいんだよ」


マローさん、楽しそうに笑うなー。

俺は恐竜にあった興奮でそこまで見て回ってないからなー。

日本に帰ったら深淵に入ろうかなー。



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