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ラジオ回につき会話多め。
いよいよこの日がやってきた……。
仕事に忙殺されそうになりながら耐え抜いた一ヶ月を終え、ライブやゲスト出演などをして過ごしてきた。
メインパーソナリティを務めるラジオの放送の日だ。
ゲストで出演していた時とは違う緊張を感じながら部屋へと入る。
そして、ガラスの向こうでは数人のスタッフと桜子さんが見守っている。
台本はしっかりと読み込んできた。
個人でリハーサルを何度も行った。
自分に出来ることは全てやってきたと思う。
そして、いよいよ部屋にオープニング曲が響き渡る。
コールまで1分少々あるのだが、緊張のせいで全く曲を楽しむことができなかった。
気づけば安心院さんがこちらに合図を送っており、それに合わせて始まりのコールを純とともにする。
「サンライズのサースデイナイトラジオ!」
コールの後に少しの間をとり再び喋り始める。
「いよいよ始まったな」
「本当にやっとって感じだね」
「何度かラジオのゲストに呼ばれたり、一回限定でメインパーソナリティをやったりしてたから、ファンの人たちはやきもきしてたかな?」
「僕達のところにくるファンレターにも、ラジオのことは結構書かれてたもんね」
「まぁこうしてラジオも無事に始めることもできたし、みんなの期待には応えられたね」
「すぐに打ち切りにならなければね……」
「始まって早々に不吉なこと言うなよ! オールナイトに負けないくらいに長寿目指して行くつもりなんだからさぁ!」
純と喋りながら何度もちらりとガラスの向こうをチェックする。
その度にスタッフのみんなに笑顔が見られたので、安心しながら純とのトークを進めていく。
「最近ジュンのほうはどう? そろそろ結婚しなきゃいけないだろ?」
「そういうカズはどうなのさ……仕事ばっかりで疎かになってない?」
「もちろん努力は怠ってないけど……中々いい出逢いがない」
「僕もそうだよ……いい娘がいるんならいいけど、中々見つからないんだよね。カズはどうなのさ」
「もちろん何人かいいな〜って思う人はいるけど?」
「へぇ〜……カズも隅に置けないねぇ」
「で、ジュンはどうよ。まだまだフリーなジュンさんには良い人がいるのかな?」
「いないね」
「さいですか……」
台本通りに女性の話題、今はまだ空きがあるアピールを挟んでおく。
これでファンのハートをガッチリだと桜子さんは言っていた。
かな〜り悪い笑みを浮かべながら……。
オープニングトークも問題なく進んでいき、いよいよコーナーのお時間がやってきた。
「さて、そろそろコーナーにいきますか。題して……私たちの日常!」
スタッフさんたちの手によって歓声と拍手が付け加えられる。
コーナー名は迷っているときに純が適当につけたものだ。
「このコーナーは、リスナーの皆さんから何気ない日常のことから変わったこと、面白かったことを募集するコーナーです」
「お便りが一杯来てるらしくて、スタッフのみんなが選別に苦労したらしいよ」
「へぇ〜……ではまずは記念すべき第一通目! 高月穂希さんから!
えぇと、私のお母さんはやたら心配性で、ことあるごとにメールを送ってきます。
やれご飯はしっかり食べてるか、やれ出会いはないのかなど、こうしたメールが毎日届きます。
お二人は家族からのメールにはどういった対応をしていますか? だそうです。」
「僕は別にこれといったこともないかな。面倒くさいしほとんど返信しないね」
「えぇ……俺はしっかりと返信してるけどなぁ……」
「面倒くさくない? 返信したらまたそれに返信してくるし」
「別にこっちから話を切り上げればいいだけじゃん? やっぱり家族は大事にしなきゃ……孝行できるのは生きてる内だよ」
「そうなんだけどさぁ……それなら今度メールがきたらちゃんと返事でもしてみようかな……」
「それがいいと思うよ。さて、次のお便りいきます!
神奈月南海さんからです。私の周りには天然な人が多くいつも予想をすかされることがあります。
私の住む地域は雪がたくさん降るのですが、友人が家から出ようとした時に、扉凍ってる開かない! と、叫んでいました。
でも、冷静に観察すると扉の鍵が閉まっているだけでした。
サンライズのお二人の周りには、びっくりするような天然さんはいますか? だそうです」
「カズだね……これは」
「いや、いやいやいや! 俺は天然じゃねーよ!」
「まぁ重度じゃないからいいけど、女の前で急に上着を脱ぎだす男が天然じゃないならなんなのさ……」
「うぐっ……それは……なんとも言えん」
「ね? しかも、その時言った言葉がいつも家じゃパンイチだから! って、完全に天然な言い訳だよね!」
「そう言うジュンだって……」
「だって?」
「なんもありません……」
「よろしい!」
完全に純にしてやられてしまったが、ガラスの向こうの反応は上々なようだ。
なんだか腑に落ちないままにコーナーは進んでいき、CMの時間になった。
「二人ともいい感じです! このまま後半も頑張ってください!」
CMに入り水を飲もうと手を伸ばしたとき、興奮した桜子さんが入ってきた。
大分興奮しているようで、珍しいくらいにテンションが高い。
どうやらメールの量などから判断しているようだが、本当に凄まじいことになっているらしい。
裏でパソコンや手紙の選別しているスタッフの顔だけは焦燥感に満ちていた。
あとで労っておこう……。
「CM明けまーす!」
スタッフが叫び慌てて準備する。
純は普通にリラックスしておりあくびをしている始末……完全に大物のそれだ。
「さて、CM明け一発目は……サンライズのこういう娘が素敵!」
純が冷めた目でわーわー言いつつ拍手している。
こっちまで白けそうになるが、無理矢理にテンションを上げていく。
「記念すべき一発目は……女性の職業で魅力的な職業はなに!? ちなみに男護官は除外で、純はどう?」
「僕は弁護士かな。何かあったときに色々便利だし」
「相変わらずドライだなぁ……俺はやっぱり教師かな。教師と生徒の禁断の愛とか一度は憧れるよな!」
「いや全く……」
「はぁ……純はロマンってもんがわかってねぇなぁ……。入院中に看護婦さんにほにゃらら、教師との保健体育の実技、OLさんと危ないオフィスラブ……夢が広がる!!」
「カズってたまに本当に頭おかしいときあるよね……。今日はその最たる日だね」
ついつい熱が篭ってしまい、向こうでの感覚で喋ってしまった。
しかし、下世話方面の男の夢というのは果てしないのだ……!
「大体……入院中に襲ってくる看護婦なんて極刑だよ極刑」
「はぁ……ジュン、こればっかりは相容れないようだな! あのお姉様にゆっくりと手とり足とりフレンドリーされるあの……うへへ……。
とにかく! 酸いも甘いも味わった魅力溢れるお姉様に致されるのは男の夢だろ!」
「その男の括りに僕をいれないでよ……」
「じゃあジュンはニューハーフということで」
「どうしてそうなるのさ! このオープンドスケベ!」
「うるせぇ絶食男子!」
「絶食じゃないし! 経験あるし!」
「はぅえ!?」
「……違うから! そっちの経験はまだだし! 変な妄想ストップ!!」
「はい! じゃあ今日はこのへんで! お相手はオープンドスケベのカズと、大人の階段昇り済みのジュンでお届けしました!」
「違うからぁ! 僕まだ初ものだからぁ!!」
「それじゃあまたねぇ〜バイバーイ!」
エンディングテーマが流れる中、ジュンの悲しい叫びと俺の笑い声が小さく響いていた。
最後の最後に墓穴を掘りまくるとは……天然は純のほうじゃないかな?
ラジオも終わり部屋から出ると、スタッフのみんなの純を見る目がどこか熱っぽい。
純の男護官たちは少し恥ずかしそうにもじっている。
そういうことなのか……?
この雰囲気に当てられた綾奈と明日香を上手にいなしつつ、一先ずはラジオの成功を喜んだ。
純だけは苦いスタートとなったが、自爆するのが悪い。
安心院さんにニヤニヤしながら来週もお願いしますと言われ、純は恥ずかしさを誤魔化すように帰っていった。
そして、今日の晩御飯はポークジンジャーだったのだが、三割増しで美味かった。
面白い小説とはなんぞや!
それは妄想である!
by坂下(友達)
どうも、僕です。
今回もまったり書かせてもらいました。
まぁ、小説のことはどうでもいいのです。
私、水泳を始めました。
脂肪が少ないから沈むんじゃ?
そう思ったあなたはまだまだマッスルニストへの道は遠いですな。
そういえば、水泳は脂肪が落ちにくいというイメージありませんか?
ロードバイクなどもそうなのですが、水泳などは思っている以上にエネルギーを消費しています。
エネルギーを消費するということは補おうとするものです。
すると自然と食事量が増え、結果痩せないというサイクルに入ります。
私の友人は食事管理と水泳でしっかりと痩せていいボディを手に入れてました。
どんな運動もエネルギーをしっかりと消費している限り無駄ではないのです!
特に女性には適度な水泳をおすすめします。
程よく締まって程よく肉の付いた、男の理想的なムチムチボディを手に入れることかできますよ!
ムチムチはデブにあらず!
ムチムチとは程よく締まった筋肉の上に適度な脂肪が付いている状態なのだ!
バレー女子とかこのタイプ多いよね!




