51
今回は動き少なめ
もう少しでそこそこ大きめに動くかも?
テレビでは相楽伊織熱愛がひっきりなしに報道されている。
しかし、伊織さんばかりが報道されており、俺のことはイケメン男子とだけしか報道されていなかった。
伊織さんに大丈夫かメールしてみると、近々公式発表するらしい。
伊織さんとしては早く発表したいようなのだが、事務所的にはしっかりとした所で発表したいそうだ。
こちら側でできることはないのか訊ねると、男側は何もしなくていいらしい。
軽い無力感を覚えるが、伊織さんから独占したいからなどと言われるとそんなことはどうでも良くなった。
そんな伊織さんからのメールを二人にニマニマして見せつけると、二人も"本当は独占したいんですー!"と、抱き着いてきた。
そうしてラブラブすること数分、そろそろレッスンをしにいかなければならないので事務所へ向かう。
そして、事務所に着くなり社長室に呼び出された。
社長室では鮎川さんと桜子さん、純たちが待っていた。
「単刀直入に聞くが……相楽伊織の交際相手はキミか?」
「そうです」
ここでなら隠す必要もないので素直に白状する。
伊織さんと仲が良かった男というのが俺しかいなかったので、察しのいい人たちはすぐに気づいたらしい。
「まさか相楽伊織とはな……本当にキミは驚かせてくれるな!」
何やら嬉しそうな鮎川さんだが、純と桜子さんだけは渋い顔をしている。
純はいつも通りなのだが、桜子さんまでもが渋くなってるのは珍しい。
「そんなに驚くことですか?」
「それは驚くさ! 相楽は容姿が特別言い訳でもないし、世間的にはもう結婚には遅い年齢だ。
そんな女と交際するとなったらそれは驚くさ。
桜子の顔を見れば分かるだろ?」
急に振られ、桜子さんは体をビクリとさせる。
何故ここで桜子さんに振られるのか分からず桜子さんをじっと見つめると、桜子さんは恨めしそうに鮎川さんを睨んだ。
「ハッハッハ! 桜子の歳は29! そして未婚……嫉妬してるのさ。
自分のかわいいかわいいアーティストが、行き遅れの普通女子に盗られたとなればな!」
「別に言わなくてもいいじゃないですか! 一也さんもニマニマしないでください!」
できるウメーンな桜子さんに、そういう風に思われていたのならとてもうれしい。
そんな気持ちが顔に出てしまっていたようで、桜子さんに指摘されてしまった。
「大体……一也はいつも急なんだよ! もう少し周りに言ってくれればいいのに……」
「悪かったって。次からはちゃんと報告するから」
そうは言ったものの純の顔は渋いままだった。
前科がそこそこあるので、そろそろオオカミ少年化してしまっている。
「そう言ってまたいつの間にか次々決めるんでしょ!」
「大丈夫だって! 今度は報告も相談も誓ってするから」
訝しげにこちらを見てくる。
これは次に何かするときは報告しないとかなりめんどくさそうだ。
「さて、そろそろ本題に入ろうか。新曲を出すというのもあるんだが、Mステの出演も迫っている」
「これが計画書です」
桜子さんからピラリと一枚の紙を渡される。
そこには日時から出演予定の番組まで事細かに記載されていた。
「簡単に説明するとですね……新曲を音楽番組で発表しようという魂胆なのです。
ネットにショート版をアップしておいて、音楽番組で初のフルを歌うという流れです」
向こうでよく見た手法な気がする。
ネットで話題を作ってからのテレビで初のフルというのは、テレビ番組的にも美味しい。
しかも、それが男性アーティストだったら尚の事だろう。
「純はどう思う? 俺は問題ないと思うけど」
「いいんじゃないかな。ただ、あんまりバラエティー色の強くないのがいいよね」
確かに順の言うとおりだ。
今はまだバラエティー色の強い番組に出れるほど、芸能界と言うものに慣れていない。
まずは無難な番組から出るのがいいだろう。
「それならばMステでよかったな。時期は新曲ができ次第すぐにでも取り掛かろう。前にも言ったがもう三週間もないからな」
問題ないので首を縦に振る。
初のテレビ出演の予定も確定し、俄然やる気が満ち溢れてきた。
「ラジオのほうも何件か入れておくがいいか?」
「もちろんお願いします」
「ならば予定が決まり次第桜子に連絡させる。それまではいつも通りレッスンに励んでくれ」
社長室を後にし、桜子さんから一週間のスケジュールを教えてもらう。
この一週間はレッスンの予定しかないのだが、もしかしたら日曜日にラジオ出演があるかもしれないらしい。
そして、ボイストレーニングや体力トレーニングは難なくこなし、ギターのレッスンは可もなく不可もなくといった感じだった。
レッスンを終えた後はすぐに家に戻り、新曲のために曲を作り始める。
最近進捗状況はおもわしくはなかったが、今日でモチベーションが高まり作業効率も上がりそうだ。
猛烈に集中して作業をしていると扉を叩く音が聞こえ、作業を中断すると明日香が入ってきた。
「ご飯できたよっ!」
エプロンを装着した明日香の魅力たるや……家庭科の時の気になる子みたいな感じだ。
学生時代の情熱が戻ってきた気さえする。
テーブルに向かうと料理がずらりと並んでいる。
本日のラインナップはサバの味噌煮、アサゲ汁、ひじきの煮物、サラダだった。
明日香曰く、魚を煮るときは先に水で煮てから調味料を加えるのがいいようで、柔らかくて味もしっかりと染み込むのでおすすめらしい。
確かに柔らかい上に味もしっかりしている。
こんなに美味しくできるなら自分で作るときも試してみようと思った。
「そういえば、伊織さんは引っ越して来るんですか?」
「いや、ここには引っ越してこないらしいよ。俺の顔がバレたら引っ越してくるらしいけど、まだバレてないから迷惑はかけられないって」
律儀な伊織さんらしかった。
本来ならすぐにでも引っ越したいのに、わざわざこちらの事情をしっかりと加味してくれる。
こちらでの女性のことを考えると並大抵のことではないと思う。
「私ならすぐにでも引っ越してきちゃうな……」
「私も誘惑に勝てそうもありません……」
二人とも伊織さんの大人な行動に軽く自己嫌悪している。
しかし、実際にその場に立ったらちゃんと自制できるだろう……明日香は少し不安を覚えるが……。
「まぁとりあえずは今まで通りの生活のままだよ」
食べ終わり食器を片付け、再び新曲作りに没頭する。
こうして何日もレッスンと新曲作りに没頭する毎日を送っていった。
就職したのですが、就職先は職人職なのでなかなか忙しい毎日を送っております。
週一以上の更新は心がけていきますので何卒。
楽しいけど帰るとくたくたなんだよなぁ!
あと、やりたいこと多すぎて数時間しかない時間の配分で後々に……。
休日にもっこり書き込んどくしかないね!
平日はなかなかきびーよね!
因みに、こういう疲れたときに話が浮かんできて寝て消える。
あるよねぇ!
追伸
一週間以上あけて申し訳!
引っ越しやら仕事始めやらで忙しくて!
許してヒヤシンス!




