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「いよいよこの日がやってきましたね」


 綾奈さんの作った朝食を食べていると、なぜか綾奈さんのほうが緊張した面持ちでそう言った。


「なんでそんなに緊張してるんですか。面談を受けに行くのは俺ですよ?」


 笑いながらそう言うと綾奈さんは、それでも私にとっては芸能界は程遠い存在なんです天上人なんですよと、叫んでいた。


 男護官ならば芸能人はそこまで遠い存在ではないと思うのだが……。


「別に芸能人っていったって同じ人じゃないですか。そこまで緊張する必要なんかないと思うんですけどね」


 鮎川プロダクションの社長がなんであんなにも若いのか気になり、鮎川瑞穂の名前で検索をかけたのだが、将来を嘱望しょくぼうされていた知る人ぞ知る若手女優だったらしい。


 しかし、様々な理由が飛び交っており明確な筋はないのだが、若くして芸能界を退いてプロデュースする側へとまわったようだ。


 そんな元芸能人に会うということで、綾奈さんはこんな感じになってしまっているのだが、俺からすれば世間に広く認知される前に引退した芸能人に、なんでそこまで緊張するのか分からなかった。


「まぁとりあえず、そんな緊張してたら身がもたないよ?」


 そう言ってはみたものの、綾奈さんの緊張は中々ほぐれる気配が見えなかったのですぐに諦めて美味しい朝食を頬張った。



「やぁ一也っ! 今日はよろしくねっ!」


 朝食を食べ終わり、のんべんだらりとソファにたれパンダしながらテレビを見ていると純がやってきた。


 どうやら純も純でいてもたってもいられなくなったらしく、とりあえずうちにやってきたらしい。


 後ろには男護官であろう女性が立っており、初めて見る純の男護官に純の趣味を見た気がした。


 3人とも可愛らしい容姿をしており、おおよそ武道に精通しているとは思えない容姿をしていた。


 身長が1番高いと言っても、160あるかないくらいの女性が九条要といい、3人のリーダー的存在でスラリと伸びた脚が美しかった。


 その横に立つ1番背の低い幼女体型な娘は坂上めいという名前で、意外にも戦闘力が1番高いらしい。


 そして最後が武闘派というよりは頭脳派的な印象を受ける娘で、その証拠にタブレットを片手に頭を下げてきた。

 名前は荒北琴乃というらしい。


 純の男護官の自己紹介が終わると、綾奈さんも自己紹介をして顔見せは終わった。


「そういえば純はなにか得意なことはあるか?」


 芸能界に行くのだからなにか武器になるものはないか聞いてみた。


「う〜ん……歌はそこそこ自信あるけど、愛想を振りまけるかは自信ないな」


 その容姿ならば少し笑うだけでいいのでは……という疑問は声に出さずに呑み込んでおく。

 おそらく殆どの女性は虜になることだろう。


「俺も歌しか自信ないからな。まぁこれから鍛えていけばいいか」


 わりと楽に考えておいたほうがいいだろう。

 絶対に売れてやるという気持ちも重要だが、あまり気負いすぎても潰れる可能性もある。


 なので、こういうときは適度に楽観することにしている。

 そして、それからはただただひたすらだらだら過ごした。


 別にこれといって午前中の予定を決めていなかったので、テレビを見て暇を潰しているのだが、午前中のまったりとしたテレビ作りは向こうもこっちも変わらない。


 そうして俺と純はソファに沈み込んでダメ人間ライフを謳歌していると、そろそろ昼飯時になってきていた。


「うっし! 昼飯の準備するけどなにがいい?」


 ダメ人間から人間へと進化しながら純たちに聞くと、純は驚いたように進化を果たした。


「作ってくれるの?! やったっ!!」


 右手を突き上げて喜ぶ純と、こっそり喜んでいる純の男護官。

 どうやら純は料理をしないらしく、専ら九条さんが作っているらしい。


 和食中心のメニューらしく、意外にも純は和食が大好物らしい。

 勝手にお子様が大好きなものが好き的なイメージ持っていた……。


 なので今回は洋食を作ることにしたのだが何を作ったものか。

 悩むこと5秒、ビーフシチューに決めた。


 簡単に作るつもりなので市販のルーを使うのだが、意外にもローリエとカカオを多く含むチョコを少しとりんごのすりおろしなどをいれるだけで、市販のルーの味をさらに昇華させることができるのだ。


 そうして買い物に行くために準備を始めると、なぜか純たちもついてこようとしていた。


「別にここで待ってていいけど?」


「いてもテレビ見てるだけだし、それなら一也についていくよ」


 そうして近くのスーパーへと向かったのだが、純の男護官はすーっと距離を取り始めた。

 さすがは純の選んだ男護官、中々優秀なようだった。


 うちのパーフェクト男護官はしっかりと俺の横に着いて歩き、なんで離れるの的な視線で純の男護官を見ていた。


 逆に向こうは何故そんなに近いのかと見てきていた。

 さすがは俺の選んだ男護官だ……中々染まってきてるようだ。


 スーパーにつくと純はお菓子売り場に直行し、ビーフシチューの材料を片っ端から漁っていく。


 どんどんとカゴの中に食材を入れていくのだが、時折純がやってきてはお菓子やらジュースを入れていく。


『親の買い物に着いてきた小学生か!!』


 心の中で鋭いツッコミを入れつつ会計を済ませ、パン屋でバケットを買って帰路につく。


 シチューはやっぱりバケットがマストだと考える俺としては、ご飯でシチューを食べるというのは信じがたい。


 基本的にご飯に合わないものやパンに合わないものは食べないので、おでんなどは基本的に食べない。


 家に戻るとすぐに調理に取り掛かったのだが、キッチンの入り口からチラチラと九条さんが見てくる。


 どうやら男の手料理というものが気になっているようで、男が作る料理だからというのもあるが、純粋にどれほどの腕前なのかというのが知りたいようだった。


 それならルーを使わずに作ればよかったなとか思ったが、6人分も作るのだからそんなめんどくさいことなんかやってられないと納得し作っていく。


 ことこと煮込んで牛肉をトロトロだけども、しっかりと噛みごたえのあるものにしていく。

 もちろん叩いたり筋を切ったり、フォークで細かい穴を空けている。


 味は少し落ちるが圧力鍋を使わずともすぐトロトロになるのでよくやるのだ。

 因みに肉に香辛料を揉み込んでおくとさらに味わいが深くなる。


 さて、細かく刻んだ玉ねぎが溶けてきた頃にりんごのすりおろしとチョコを軽く入れて煮詰め、玉ねぎが消えたら完成だ。


 12時半になってしまったが、まぁまぁ上手くできただろう。


 テーブルに座る全員にビーフシチューを行き渡らせ、みんなで食べ始めたのだが反応が面白かった。


 純と綾奈さんは相変わらず美味しいと言って食べるのだが、九条さんは震える手をなんとか抑えながらゆっくりと食べ、目をカッとひらくやいなやぐんぐんと食べ進めていく。


 坂上さんは写真にしっかりと収めてからゆっくりとバケットを浸して食べ、荒北さんはゆっくりゆっくりと骨の髄まで味わうようにして食べていた。


 みんなが美味しそうに食べているのを確認し、俺はビーフシチューを堪能していった。




 ビーフシチューを食べ終えると男護三姉妹が感謝を伝えてきたのだが、やはり純に手料理を振る舞ってもらったことはないようだった。


「別にこのくらいなんでもないですよ。純と一緒に来ればまた作りますよ」


 そう笑いかけると、男護三姉妹は満面の笑みを浮かべた。


「もおぉ一也! あんまり甘やかさないでよ」


 が、純にしっかりと聞かれていたおかげでやんわりと注意されたが、苦笑いを浮かべつつも三姉妹によろしく伝えておいた。


 そうして録画してあった映画などを見ながら時間を潰していると、いよいよ運命の時間が近づいてきたので出発した。


 待ち合わせ場所は遊仕亭という料亭で、お食事をしながら話し合うらしい。


 すぐにタクシーで向かうと、待ち合わせ時間10分前に到着したので先に入って待とうとしたのだが、もうすでに鮎川さんは座敷で待っているらしかった。


 寧ろこっちは遅れてくるものと思われていたので、仲居さん的には驚きだったらしく、急いで料理を準備に取り掛からせていた。


 女性は10分前にくるのが基本で、男性は遅れてくる人が大多数らしかったので、珍獣を見るかのような視線をビシバシと受けた。


 仲居さんによって座敷に案内され襖が開けられると、そこにはまだまだ第一線でやれるほどに美しい女性が座っており、凛とした佇まいが印象的な美女だった。


 挨拶もそこそこに席に着くと、鮎川さんが当然の疑問を投げかけてきた。


「国東一也さんと、そちらは?」


「こっちは笹川純といいます」


 紹介された純は頭を下げて挨拶をしているのだが、いくら女が苦手でも礼儀はしっかりしてるんだなと見直した。


「こちらの笹川さんが件の……もちろん国東さんが望むのであれば構いません」


 一応電話で軽い紹介と相談を済ませていたので、スムーズに純の紹介を済ませることができた。


「それでは聞きたいこととかありますか?」


「そうですね、まずは私達をどういう風に売っていきたいのかを知りたいのですが」


「質問に質問で返すのは忍びないのですが、どういう風にしたいかを聞かせてください」


 単刀直入に1番知りたいことを聞いてみたのだが、鮎川さんは自身が伝えて却下されて破談になる可能性を考え、まずは相手の理想を聞き出すことから始めた。


「そうですね、まずは歌手としてやっていきたいです。そして、デビューは顔を出さずにキャラクターを用意するか仮面を被って活動をしていきたいです」


 イケメンな2人の顔をあえて隠すということは、セールスポイントを大幅に下げてしまうことなのだが、Gorillazが好きな一也としてはああいう感じのスタイルは大好きなのだ。


 もちろんライブとなればペッパーズゴーストでキャラクターを動かしたり、仮面を被ってやりたいと思っている。


「う〜ん……まずはお二人の歌唱力がどの程度かわからないのでなんとも言えませんが、レッスンを重ねて実力をつけることができたのなら問題はありませんよ」


 もちろんしっかりとした歌唱力を身に着けてもらうのが必須でけどねと鮎川さんは念を押したのだが、一也的には歌唱力もないままデビューをするつもりなんて一切ない。


「もしも歌がダメだったときはアイドル系統になりますが、それでもよろしいですか?」


 ここはこっちの妥協点だった。

 もちろん実力がないのなら顔を使うしかない。



 それから細かい契約内容をチェックしていき、純と相談しながら鮎川プロダクションに所属することに決めた。


最後の押しつぶすような詰め込み…まぁいいよねっ!


最近はまったりしてたので、ここでぐいぐい展開させていきたいのですよっ!


しかし…やっぱり従来の書き方のほうが幸せっ!


開放感が違いますねっ!


っぱ!この書き方が最高ですわぃ…。




さて、うさぎ飛びというトレーニングはご存知でしょうか?


野球をする上で足腰の筋トレ良いとされてきましたが、昨今では最悪のトレーニングの1つとされています。


私はうさぎ飛びはそこまで悪いとは言いませんが、うさぎ飛びをするのならジャンピングスクワットかスクワットで十分だと考えています。


そもそも、正しいフォー厶で行えばうさぎ飛びも問題はないとは言い切れませんが、効果的なトレーニングであると言えます。


が、この正しいフォームというのがネックなのです。


うさぎ飛びは膝や関節を痛めやすいトレーニングという認識は、この正しいフォームでできていないから生まれたものです。


疲れてくるとフォームは崩れてきますし、そもそも正しいうさぎ飛びができていないなど、難しいトレーニング方法なのです。


精神論で行うのならば上体お越しなどの簡単なものがいいのですが、うさぎ飛びでグラウンドを何周もするなどは頭がおかしい所業です。


スクワットは背を壁につければ矯正できるので、正しいフォームへと戻しやすいのですが、うさぎ飛びは一度崩れると中々元の形には戻せないものです。


その無理なうさぎ飛びを続けることにより関節を痛めるというわけです。


普段走らない人が急に走って膝を痛めるのと同じで、うさぎ飛びというのは普段の生活の中で基本的には行わない動作です。


まずは基本的なトレーニングで身体をつくり、応用や発展したトレーニングを行うことをおすすめします。


トレーニング中に少しでも痛みを感じる様なことがあれば、すぐにそこで中止しましょう。


軟骨を労りましょう。

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