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甘々ショート⑥


「あれ? ヒナってペット飼ってたっけ?」


「うん。ペットって呼び方嫌いだけど」


 マネージャーの栞は私の服についていたポンちゃんの毛を手に取り、懐疑的な目でそれを見つめている。


「これって猫の毛?」


 猫と言われると、愛しい彼女の顔が思い浮かぶ。

 思わず惚気けた顔になってしまうのは仕方がない。


「世界一可愛い猫ちゃんもいるけど、その毛はたぬ「じゃあ番宣で動物番組出てもらうから。アンタ動物嫌いだったから断ってたけどいいよね?」


 有無を言わさず決まってしまったけれど……正直ポンちゃん以外の動物は好きじゃないし、どうしたものか。 

 

「愛猫家ってことにしとくから適当に話考えといてねー」 


 愛猫家ね。ふふっ、間違ってないけど。



 ◇  ◇  ◇  ◇



『さて、日向晴さんは大の愛猫家とのことですが、猫ちゃんとは普段どのような感じですごしているんですか?』


『膝の上に乗せて抱きしめてますね。休みの日は一日中べったりです。一緒にお風呂に入って、一緒に寝てます』


『お風呂、猫ちゃんは嫌がらないですか?』


『そうですね……初めの頃は戸惑ってましたけど、抱きしめながら身体を撫でると気持ちよさそうな声で鳴いてくれるので、お互いリラックス出来てるんじゃないかなと思ってます』


『日向晴さんにそこまでされる猫ちゃんが羨ましいですねぇ』


『ふふっ、これ言ってもいいのかな? 私が初めてキスした相手ですから、溺愛してますよ? しーちゃん、この番組見終わったら一緒にお風呂入ろうね♪』


『いやぁ、まさに愛猫家の── 』

 

 

「ひ、日向しゃん!!?」


「ふふっ、嘘は言ってないでしょ? ほら、お風呂行こ? しーちゃん♪」


「…………にゃん」



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