前へ目次 次へ 51/57 ガールズクロスライン 第26話(朝) 扉の先の街 木漏れ日のような朝の光が差し込むカフェで、少女は窓際に座りカップを両手で包んだ。 立ち上る湯気は心をほぐすように柔らかく、彼女はカメラに向かってぱっと手を振る。 「おはよう、今日もいい日になるよ!」 その声に、通りすがりの客も思わず笑顔で返す。 机の上には開きかけのノートと花瓶に活けられた小さな花。 日常の中に潜むささやかな輝きが、まるで秘密の魔法のように広がっていた。外の風鈴の音までが調和し、朝の一瞬を特別に変えていった。