前へ目次 次へ 46/57 ガールズクロスライン 第23話 眠気と星鯨の都市 漆黒の夜空に広がる星の海。 その中を、光を帯びた巨大な鯨がゆったりと泳いでいた。 都市の中央に輝くガラスのドームが夜を照らし、無数の建物の灯りと重なって、まるで海底都市のように見える。 少女は高所のバルコニーに立ち、身を乗り出すようにしてその光景を見上げた。 「わあ……ほんとに泳いでるんだ……!」 声は驚きと憧れに震え、指先は星鯨を追うように宙を描いた。頭上の夜空と足元の都市は溶け合い、彼女を物語の中心に誘っていた。