彼の国の摩天楼のようなビル群の間に浮かぶ巨大な四角い窓が、ネオンの光に縁取られて宙を照らす。
黒いセーラー服の少女はその中で軽やかに舞い、いつもの変わらぬ笑顔をこちらへ投げかける。
背後には夕焼けの余韻と都市の灯が混ざり合い、境界のない世界を映し出す。
「ね、見えるでしょ? あっちの未来が」
彼女の声がとめどなく響いた気がして、街は無限の迷宮へと変わると同時に、果てしない希望の舞台へと変容していったのだった。

現実の街角と、空に浮かぶ幻想の窓。どちらも少女の笑顔を通して繋がり、読者に「いま」の特別さを刻みます。第21話は、境界線を軽やかに跳び越える物語でした。