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ガールズクロスライン 第13話(夜) 坂道と境界の扉

 気づけば景色は変わっていた。目の前に立つのは、都市の夜景を背負った真っ白な扉。

 その背後には幾千もの灯りが広がり、空には巨大な艦影がゆっくりと浮かび漂っている。まるで星座の一部が降りてきて、街を覆っているようだった。


 扉の前に立つ彼女は、朝の坂道と同じ制服姿のまま、それでも表情はどこか神秘的で、強い光に包まれていた。

「ねえ、この先、行ってみようよ。きっと——朝と夜の境界の向こうに、まだ誰も見たことのない景色があるから」


 その言葉と同時に、扉の隙間から光が漏れ出す。都市の明かりさえかき消すほど強烈で、白銀の雨のように降り注いでくる。

 鼓動が高鳴る。境界を越えようとする瞬間、彼女が振り返り、優しく笑った。

——僕もまた、未来へ続く境界を共に越えていくのだ。


挿絵(By みてみん)

お読みいただきありがとうございます!

第13話は「振り返る朝」と「境界を越える夜」を対にしました。

ここから第二部が始まります。新しい扉の向こうに広がる景色を、ぜひ一緒に見届けてください。

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― 新着の感想 ―
エルさん、こんばんは。 第13回朝・夜編拝読しました。 朝と夜で、世界が別のものに変わること、ショートストーリーなので、文章が少ない分、読者自身が想像して、色々な世界がイメージできるのが素敵ですね。 …
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