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ガールズクロスライン 第11話(朝) 鏡の道と光の都

朝と夜

二つの時間を行き来する物語「ガールズクロスライン」第11話です。

今回は、水たまりに映る朝空と、星々の光が降り注ぐ都を描きます。


 雨上がりの道に大きな水たまりが残っていた。

 空と電線と街路樹が逆さに映り込み、まるで新しい世界が足元に広がっているようだった。


「おーい! ほら、こっち見て!」


 制服姿の彼女が笑顔で駆け寄り、ピースサインを決める。

「ね、面白いでしょ? 地面にもう一つの空があるなんて!」


 その姿が鏡面に映り、現実と映像の境界が揺らいだ。

「わたしたちって、どっちに立ってるんだろうね」

 茶目っ気のある声に、胸の奥が不思議とざわつく。


 水面がきらめき、彼女の笑顔と空の青さが一体になった瞬間、僕は気づいた。

——朝は、いつも二つの世界を重ねて始まるのだと。


挿絵(By みてみん)

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エルさん、おはようございます。 遅ればせながら、エルさんの小説を読みました。 想いを述べると原稿用紙3枚くらいになってしまうので、率直な感想のみお伝えします。 一言で言うのはもったいないですが、まさに…
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