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皇国最期の反撃作戦  作者: パイン
対連合国戦線
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決戦 1

1945年 4月15日


連合艦隊はハワイ沖海戦の最終決選を米軍に挑もうとしていた。


航空機をすべて上げる大きな戦闘になる。


基地航空隊 空母艦載機は給油と給弾を終え、その羽を広げつつあった。


また、この2週間の間、ハワイ島にはソ連空襲で活躍した超重爆撃機「富嶽」が配備された。


長い離陸距離を必要とする本機は配備可能な箇所が限られている。


巨大な滑走路を持つハワイ島ならではの配備といえよう。


爆弾倉には250キロ爆弾40基が搭載され、全200機で絨毯爆撃をしようと計画されていた。


長い戦いで日米双方とも疲弊している。


この戦いで勝利したほうがこの戦争の勝者となるといっても過言ではないだろう。



朝 空母「甲斐」「信濃」「薩摩」「翔鶴」「瑞鶴」の飛行甲板には艦載機が並んでいた。


「全機発艦せよ!帝国海軍の力を見せてやれ!!」


山本長官の下命で全空母から艦載機が発艦する。


同時刻、ハワイ島の基地航空隊も飛び立った。


「銀河」や「彗星」「97艦攻」「99艦爆」「烈風」などの名機。


そして「深山」と「富嶽」も飛び立った。


日本側の発艦と察知した米海軍もまた、全機を発艦させた。


戦闘機と爆撃機、雷撃機計1000機が発艦した。


午前十時。


日米の戦闘機隊が会敵した。


ハワイ洋上で1000機以上の航空機が入り乱れた。


直掩の紫電は増槽を落として襲い掛かった。


ドッグファイトで日本機に勝てるはずもなく、1対1の戦闘でなら負けることはなかった。


だが、複数機を相手にすることはできず、貴重な戦闘機が次々に堕とされた。


多くの犠牲を出しつつ日本機は敵機の迎撃網を強引に突破。


ついに敵艦隊の上空に達した。



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