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In other word・・・  作者: トムトム
1章 A turning point ~中3冬~
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終わった恋の悲しみは 10

「そりゃ…ひで君とけんかはしたよ。でもね、何故かいつも私が諭されたの。何でかな?

別れた理由は…私が子供すぎて、ひで君が怖くなったの。ごめんね、あれから2年半

以上がたったけれども、詳しくはどうしても言う事ができないんだ。私が逃げ出したの。

中1の冬の講習jから塾に通い始めたの。きっかけはプールの同期の忠君と隆君から

誘われてね。創君以外は隆君は幼稚園も一緒だから覚えているでしょ?後は想像が

つくでしょ?

塾の同じクラスに優君がいたの。それが私と彼の初対面になるの。

でも…彼はそのもっと前から私という存在は知っていたの。ひで君と優君は小学校

からの親友で、私とひで君の事を知っていたの。あることが切っ掛けで、私は優君が

好きになってただ見ていただけだったの。皆が思うような積極的に近づいてなんて

いない。本当に。3年生になってから、徐々に話すようになった。でもさ…相手の

距離が近くなるともっと相手を知りたくなるし、貪欲になるよね。私も…そんな一人

だった。

夏休みに塾の合宿があって、私は参加しなかったんだ。優君が帰ってきたら

振られてもいいから告白しようと思った。…でも、彼が合宿から帰ってきた時には

彼の隣には美紀ちゃんがいたの。ちなみにこの美紀ちゃんは、うちのくらすの理沙と

すごく仲がいいのよ。二人は理沙の転校前の親友だったの。本当に世間って狭いよね」



「そうだな。ちいとしては世間が狭いな」

「本当にピンポイント恋愛」

「そう言われるとそうだな」

「でも…そんなこと言ったことも聞いたこともないよな?お前」

皆はそれぞれに思ったことを口にする。静香にも本当のことを離した事のない私の

過去。静香は誰が好きで、どうなったか程度しか話していない。



「そう言えば、ひで君の時もゆう君の時も誰が好きかって話したことないよね。

それは…冷やかされたくなかったから。それに運よく聞かれたこともなかったしね。

静香も全部までは知らないものね。だから、今話しているのは、私が知っている私の

真実ってことになるの。優君と美紀ちゃんが付き合いだしても、私は彼を好きなまま

だったの。見ているだけでいいから。本当にそのことを実行していたしね。

だから二人の邪魔は当然していないよ。けれども、1カ月で二人が別れたの。

何で別れたのかは彼から私は聞いたことがないから本当の事は知らないよ。

美紀ちゃんからは彼がつまらない人だったって聞いたけどね。

その時はもう9月で、皆スパートに入るじゃない?私も家で勉強すると綾乃がいて

ゆっくりと勉強できないから、塾の先生に許可を貰って、早めに行って教室で勉強

していたの。そのことをたまたま優君が知って、一緒に勉強をするようになったの。

一応、美紀ちゃんと別れてすぐに近づいたって言われたくなくって断ったんだけども…

一人で勉強するより二人の方が勉強が進む時があるよって言われてたんだ。

そう言われると無理じゃない?それと、美紀ちゃんと別れた時に私の隣の席が

空いてて、優君がその席に移動してきていろいろと話すようになっていたから、

少しだけ心を許したのかな…多分。

ノートの貸し借りもしたし、一緒に英検の勉強もした。理系は彼が得意で、彼の苦手な

社会と英語は私の方が良かったから、バランス的にも良かったのかもしれない。

二人で勉強する時間をもっと増やしたくなって、教室だけではなくてお昼を食べながら

マックに行ったりもした。いろんな話もしたし、彼の話も聞いた。まぁ…どちらかと

言うと私が聞き役で。中学の事や、剣道の事とか…その中でひで君が親友だって

知った。二人が同じ中学だから、ひで君の事を知らないはずないもの。

私のプールのレベルは県内でベスト16がやっとのレベル。今でも付き合いのある

同期の中では一番下のレベルじゃない?中1で辞めたのは私だけだから。ひで君は

全国3位で、国体に出た位だからね。私とは大違い。優君は、ひで君から聞いた私を

知っていたし、どんな付き合いでどうして別れたかも知っていたの。

優君のことが好きだったから…凄く怖かった」

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