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不人気と言われようともデバッファーを極める ~攻撃スキルが無くても戦えます~  作者: 功刀


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成果

 2人で街に戻りテレサの元へとやってきた。

 テレサも俺達の姿をみるなりすぐに反応してきた。


「あ、おかえりー。どうだった?」

「順調に狩れてるよ。休憩がてら一旦戻ることにしたんだ。それなり集まったぞ」

「へぇーやるわね。どのくらいあるの?」

「全部サクラが持ってるよ。今いくつあるか確認してくれないか?」

「あ、うん。見てみるね」


 サクラはメニュー画面を開き、アイテムが収納されているインベントリを確認しだした。


「んとね。今は56個あるよー」

「おおー! やるじゃん! もうそんなに集めたんだ!」

「意外とドロップ率が高くてな。たぶんテレサが貸してくれたラッキーダガーのお陰だと思う」

「ほうほう。そこまで効率よくなるとはねー。こりゃあいい買い物したわ!」


 体感でもハッキリ分かるぐらい目に見えてドロップするようになったからな。予想以上に優秀な武器らしい。

 テレサが必死になって欲しがる気持ちも良くわかる。


「んじゃサクっちの持ってる分をあたしが預かるわ。トレードお願い」

「う、うん。分かった。えーっと……」

「今トレード画面出すから。やり方は――」


 テレサがサクラのすぐ隣まで移動し、サクラにトレードの仕方をアドバイスしていた。

 こうして無事にテレサに56個分のビッグホーンの角が渡すことができた。


「おっけー。これで完了よ。後は任せて。あたしが売っておくから」

「でもうまくいくのか? 自力でゲットするのにそこまで苦労しなかったし。そんなアイテムが売れるもんかね」

「やってみなきゃ分からないじゃない。まぁダメでも損するわけじゃないし。もし全然売れなかったとしても全部返すわよ」

「そりゃそうだが……」


 元手はタダだし。別に損するようなことは無いんだけどな。

 ここは売れればラッキー程度に思っとけばいいかな。


「それにクエストが出る度に毎回狩りに行くのも面倒でしょ? だったらその分楽できたと思えばいいじゃない」

「まぁな」


 納品クエストだからって毎回探しに行く必要は無い。手元に指定されたアイテムさえ持っていればすぐに終わらせられる。つまり予めまとめて集めていれば、その分いちいち集めに行く必要が無くなる。

 デイリークエストなら毎日その場で納品するだけで終わるからな。楽といえば楽である。


「そんじゃさっそく売りに行ってくるね。また集まったらあたしの所に来てくれると助かるわ」

「あいよ」

「がんばってねー!」


 そしてテレサは小走りで離れていき姿が見えなくなった。




 それからは一度休憩を挟んだ後、もう一度ビッグホーン狩りへと向かった。

 さすがにずっと狩っているせいか慣れてきたのもあり、危なげなく順調に狩り続けることができた。

 そしてそろそろお互いにログアウトしようと思い、キリがいいところで切り上げて街へと戻っていった。


「ログアウトする前にテレサに追加分を渡しておきたいな。どこにいるかな……」

「売りに行ってくるって言ってたし。まだ売ってる最中なんじゃないかな」

「ってことは……あのクエスト掲示板の近くにいるかもな。行ってみるか」

「うん」


 というわけで2人でクエスト掲示板まで行くことにした。

 すると露店を開いているテレサの姿を発見した。


「テレサー! 追加分持ってきたぞー」

「あ! ガイっち! サクっちもお疲れさん! 持ってきてくれてありがとー」

「売り上げの方はどうだ?」

「まずまずね。何個か売れたけど、売り切るのには時間掛かるかなー」

「へぇー。売れたのか」

「まだ始めたばかりだし。もう少し広まってくれれば売れ行きもよくなると思うよ」


 一応は売れたことに少し驚いた。ということは需要はあるってことなのかな。


「とりあえず俺達はログアウトするから。残りは全部渡しておくよ。サクラ頼む」

「うん。持ってる分全部渡すねー」

「ありがとー」


 サクラから追加分を受け取ったテレサ。

 そういやテレサは委託販売ではなく、自分で販売してるのか。まぁどれだけ売れるか未知数だし、手数料の掛かる委託販売は厳しいか。


「そんじゃあたしはまだここで粘ってみるわ。明日になったらまた来てちょうだい。その時に売り上げ分渡すから」

「分かった。サンキュなー」

「テレサちゃんありがとね! テレサちゃんが貸してくれた武器のお陰ですごく楽に倒せたし!」

「おー。そりゃよかった。あたしもまだ使ってなかったし。どんなものなのか知りたかったのよね。でも喜んでくれて嬉しいよ」


 実際、貸してくれたラッキダガーでここまで効率よく狩れたわけだしな。テレサには頼りっぱなしだ。


「…………あっ!! ご、ごめんね! 武器返すの忘れてた!」

「そういやそうだったわ! あたしも忘れてた! あっはっはっは!」

「おいおい……」


 貸す側が忘れてどうするんだよ……

 テレサはこういうところが抜けてるんだな。


「そ、それじゃあ返すね!」

「あいよー」


 サクラは申し訳なさそうな表情をしつつ、テレサに返却した。


「それじゃあ俺はもうログアウトするよ。またな」

「私も今日はここで止めるね。またね。ガイ君。テレサちゃん」

「うん。またねー!」


 サクラがログアウトして姿が消えた後、俺もログアウトすることにした。



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