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6/20/'19
夢を見ました。
世界に僕たった1人になる夢です。
コンクリートの世界にたった1人に取り残されて、LEDの明かりに照らされていた。
一人ぼっちで廊下を歩く。そっと窓から教室を伺う。
学校の外へ出た。地面に寝転がっても誰にも怒られない。いつのまにか日が暮れそうになる。
電車はすぐにやってくる。誰も運転していないのに。夕陽だけが僕を知ってる。
家は真っ暗だった。真っ暗なまま、テレビだけが付いていた。
覗き込む。
その奥は、とっても騒がしかった。
僕だけがいない世界だ。世界から僕だけが消え去って、僕がいたことを誰も知らない世界。それを、僕は外側から見ていた。
誰も気づかない。僕がいるはずだったことに。気にも止めず、ただ笑うだけ。
僕はこの世界では異物だ。
そう笑った瞬間、チャイムが鳴った。




