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E/O  作者: たま。
oβ・フレンド
47/94

第41話・深緑の傭兵団

2/25…アイリスの一人称を「あたい」⇒「うち」に変更

3/20…前後の話との矛盾点を修正

「知り合い…」


アヤカと名乗ったエルフ♀に向かって指差しながら言った。


「え?私?…あ、アキラ?」


彼女の口から俺の名前が出た事により確信出来たので無言で頷いた。


「ご、ごめん。女キャラとは思わなくて…」

「なんだぁ!?やっぱり、アヤカの知り合いかよ」


名乗った時、アレキサンダーさんが何かに気付いたのはこの事だったのか…。

そう言えば、アヤカに女キャラだって言わなかったっけ?

結構、はぐらかせて説明したので言いそびれたかな。

う~ん、よく覚えていない。


「え、エーツーさん!?」

「エーツーって呼ぶなって言ってんだろ」

「まぁ、泉の花を拠点にしてるのあたいらだけやもんな」

「もっと、早めに名前聞いておくべきだったな」

「エーツー、落ち着いて…」

「!!!!!!」


取り合えずアレキサンダーさんは、このクラン内ではエーツーと呼ばれている事は分った。

本人は憤慨する程嫌っている様だけど…。


「ゴホンッ。と、取り合えず、アキラと……えーと」


アヤカは咳払いした後、パンッと手を鳴らし仕切り直ししようとする。


「あ、名前か?クロイツ=フェアフィールドだ」

「アキラとクロイツさんは、私達のクランに入る?」

「その前に…」


俺は周りを見渡す。


「うち達、名乗ってへんかったね」


関西弁のエルフ♀が俺の行動に何を言いたいのか気付いてくれた様だ。


「うちの名前は、アイリス=ブルクハルトや。精霊使いやっとる」


若干薄い蒼色で髪の長さでミディアムヘアと言えば良いのか肩に毛先が掛かっている。

服装は、精霊使いという事もあり薄着で所々シースルーになっている。

勿論、エルフなので美人である。


「私の名前は、ヘンリック=アイスラーだ。法術師をしている。

そして、このクランのサブマスターだ。よろしく」


薄碧色の髪は長く額には法力増強のティアラをしている。

服装は上等そうな生地の布装備なのだが、煌びやかな装飾がされている。

ファッション性よりも法力増強用の装飾だと思われる。

男だが例に漏れず美人である。


「私の番だな。エミリア=フェルト。剣士だ。

私もサブマスターをしている」


紅髪でショートヘアでこれまた美人だ。

ただ、エルフとしては珍しく目の色も赤く喋り方も相成って男勝りもしくは姉御肌の人に思える。

服装は、諸に剣士といった感じで2振りの騎士剣を装備している様だ。

勿論、美人だ。


「エレナ=ヒューミル。戦矛使い。よろしく」


銀髪のロングヘアでエルフには珍しく肌が白くなく微妙に肌色掛かっている。

恐らくは、色黒のエルフを作りたけど、エルフではこれが限界だったのだろうと予測する。

服装は、戦士風という感じだが下半身は布製の装備なので機動力を重視しているのだろう。

また、戦矛は身長より少し長くエルフにはあまり似つかわしくない。

先ほどからあまり喋らないが、これはロールプレイなのかな。

まぁ、美人なのは間違いない。


そして、その場にいる皆の視線がアヤカに集まる。


「え、私も?」

「当然や。クロイツはんは、アヤカの事名前しか知らんやろ?」

「あ、そっか。えっと、アヤカ=ツキカゲと言います。弓術師でこのクランのマスターをしています」


最後に頭をペコリと垂れる。

そして、アヤカ達の視線はアレキ…エーツーさんへ向けられる。


「すでに自己紹介済みだ。

が、言ってない事もあったな。

俺っちは、商人と傭兵を兼業している。

それ以外にもこいつらと商人・職人達との橋渡しなどをしているな」

「助かっています」

「いつも有難うございます」

「感謝の気持ちは十分貰っているからいらん。それよりもエーツーと呼ぶな」

「ええやん、ええやん。気にしたらアカンで」

「!!!!!!」


凄く怒っているエーツーさんだが、ハーフリングという事もあって童顔なので全然威厳と言うか恐くない。

知らない人から見ると子供が背伸びしておっさん言葉を使っている様にしか見えないからだ。


「じゃ、改めまして。ボクはアキラ=ツキモリと言います。一応、剣士です」

「一応ってどういう事だ?」

「あ、魔術も使えるので純粋な剣士とは言えないかな?って」

「おお、魔術か~。新しい戦力GETやね」


エーツーさん以外、全員エルフだから魔術を使える人がいなかったと言う事かな。


「クロイツ=フェアフィールドだ。銃と格闘術を使っている」

「銃使い!?」

「銃がメインで格闘術がサブって事で良いのかな?」


ま、当然の反応だろう。

E/Oでは銃使いは珍しいからな。


「いや、格闘術がメインと思って貰って良いかな。

銃と言っても俺の得物はこれなんで…」


クロイツは、ホルスターからショットガンを取り出し机の上に置く。


「これ?」


女性陣は、目の前に出されても何が違うのかが、さっぱり分らないという反応を見せる。


「ほう、ソードオフショットガンか…」


彼女等の中で唯一の男性であるヘンリックがクロイツの言いたい事を理解した様だ。


「ショットガンってのは、銃の中でも近距離戦に特化した銃でな。

勿論、銃弾の選択によっては遠距離でも戦えるが…。

これを見る限り近距離に重点を置いていると見て間違いないだろう」


ヘンリックは、ショットガンの銃身を指でなぞらえトントンと軽く叩く。


「ごめん。さっぱりや」


アイリス以外の女性もウンウンと頷いて同意する。


「ふむ。要は銃身を切り詰めて射程距離よりも威力を重視したって事だ。

もっと簡単に言えば近距離でしか戦えないって事だ。

だから、格闘術なんだな?」

「そういう事です」

「お前さん。銃に詳しかったんだな」

「詳しいと言っても銃の種類ぐらいでメーカーとか名前までは知らないですよ」


ハハと笑い少し照れた表情で後頭部を摩っている。


「自己紹介は取り合えず終りかな?」


アヤカは、何時の間に取り出したのか2枚の入団用紙を用意し俺たちの前に差し出した。


「別に強制じゃないのだけど、良かったら私達のクランに入りませんか?」

「ボクは初めからそのつもり」

「俺はアキラが入団するなら」


クロイツは俺の方をチラッと見る。

コラッ、頬を紅くするな!


「お熱いねぇ。羨ましいわ」


アイリスさんは、俺達を茶化しそれ以外の人達はうんうんと何か納得していた。

うわ…絶対、誤解しているよ。

ま、否定した所でどうにかなるとは思えないので…むしろ、照れていると思われるのでスルーしておこう。


俺は出された入団用紙に名前を書き込み最後に拇印欄に指を押し当てる。

インクを使用してはいないが、押した箇所が軽く光り指紋が出来上がる。

クロイツも俺が書き終えたのを確認した後、同じ様に書き込んでいく。


「「「「「ようこそ、深緑の傭兵団へ!」」」」」


クロイツが入団用紙を書き終えるタイミングを見計らい6人全員は声を揃えて俺達を迎えた。

一気に新キャラ5人追加です。

後日、設定の方も追記します

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